国立小受験では抜群の実績とネームバリューを誇るW。
つい半年ほど前に娘のT大附属T小直前講座などでお世話になったばかりだ。
あのときはWの指導のきめ細かさ、徹底した対象校に対する調査力、試験に対する分析力、予測力には舌を巻いた。
そして何より決定的だったのは、カリスマ講師(←W本校の校長が本当の肩書き)新田先生(仮名)の卓越した話術だ。
もう私。この先生の大ファンなのだ。なんといっても声がよろしい。落ち着いた低い声で、説得力満点である。
あとはお金の取れる話術だ。ずっと聞いていていたいと思わせる話し方(←これが不思議なこと1対1だとそうでもない)で進められる新田先生の講義はプロの仕事である。
新田先生は大勢の聴衆を前にして輝くのである。まさに新田先生こそカリスマ講師の名にふさわしい。
さて電話に出たのは、どことなく新田先生と声が似ている男性だ。
Wの場合は6000円(!)で体験レッスンが受けられるので、さっそくその週末に予約する。
娘が直前講座に通っていたことを話すと、「ああ、そうでしたか」と感じのいい反応が返ってくる。
Wの受講料は9月までは月に24000円。9月からは月30000円。
夫にWに入れる話をすると、「高いっ! 意味ないっ!」と猛反発。
「私のお金で入れるんじゃっ! 文句あっかっ! ウン?」
以上。夫の反発を秒殺。いや~。結婚しても働き続ける醍醐味はこれに尽きますね。
何かあっても「ワシの金じゃ。自分の金を使って何が悪い? アン?」。これで万事解決。
もちろん、夫にはこの手は使わせない。だってあなたは一家の大黒柱で、世帯主(←うちはダーリンが外国人のため、私が世帯主)でしょ? さあ家族の幸せのためにヨロシク(←何を?)!と丸め込んで終わりだ。
そして迎えた体験レッスンの日。
2Bの鉛筆、クーピー、上履き、はさみ、のりなど必要なものはすべて娘のときに揃えたものを使用。
息子とチンタラ歩くとドア・トゥ・ドアでおよそ30分。
今度は自分の番かという感じで、息子は違和感なく塾通いを受け止めている様子。
5月の終わりなのですでにクラスは出来上がっている感があるので、恐る恐るという感じでクラスに入っていく息子。
しかし、よその子を見ると大いに焦る。やはり訓練されている子どもたちだけあって、あいさつがすばらしいのだ。
もう元気にはきはきと人の目を見てきちんと、「こんにちは」だの「さようなら」だの「ありがとうございました」だの感じのいいことこのうえない。
それに比べてどうなのよ? 息子!?
背中を丸めてトボトボ歩くわ、あいさつはしないわ、ふてくされているわ、感じ悪すぎるぞ!
こういうのってそもそも私の育て方が悪かったのかしら? しつけがなっていないことこのうえなし。これはお受験以前の問題だ。
トホホ。
2011年1月30日日曜日
2011年1月29日土曜日
やはりプロの手を借りるべきなのか?①
息子の早朝勉強を始めて、思うことはひとつ。
「この子のやる気スイッチはどこにある?」である。
個別指導塾スクールIEのCMではないが、まさにあんな感じ。
娘の場合は人からやれと言われたことはすぐにやるタイプだけど、息子はまったく真逆で、あくまでも自分がやりたいことしかしない。
大学のマスコミOB会のメンバーであり、超大手広告代理店Hで出世街道を怒涛のごとく驀進中の田上さん(仮名)の妻(専業主婦)は、田上さん激似の3人の息子を3人とも家庭学習だけで慶応中学に入れたということで、今年のOB会の新年会は大いに盛り上がった。
現在の孟母、天晴れである。
あーた、天下の慶応に塾にも頼らず入れたんですよ! それも3人も!!
それってすごくないか?
もっとももっとすごいのは、3人とも中学から慶応に行かせることができる田上家の潤沢な教育資金なのだか・・・。
まあ、塾代はずいぶんと浮いたんだろうけど。
昨今の中学受験の内容はあなどれない。ましてや天下の慶応ともなれば、むべなるかな。
3人の息子たちに自ら教えたという奥さんの根性は並ではない。そのうちどっから講演会とか執筆依頼なんか来たりして。
もうそれぐらいの快挙である。
私には絶対真似できないね。中学受験どころか、小学校受験ですらお手上げ状態である。
素人指導の限界はもはやこれまでか。
そうなると考えられる次の一手は、銀座の先生が言っていた「塾通い」である。
銀座の先生によると、息子の国立小合格は微妙で塾に行かないと厳しいのだという。
それは実際に息子と勉強をしてみて、残酷なまでに突きつけられた事実であった。
いかんせん、“態度”が悪いのである。
小学校受験ではいくら勉強ができて高得点の子でも、態度が悪いと一発でアウトだという。じゃあ、勉強もできなくて得点も取れず、態度も悪い息子はどうなっちゃうの?
時は5月の終わり。受験シーズンまで半年はある。去年の今頃はまったく何も準備していなかったから、それに比べればまだ準備万端なほうだと思う(←当社比較ならぬ当家比較)。
子どもたちのピアノの先生であり、お受験エキスパートの泰子(仮名)のお薦めは個人塾S会。
ここの何がいいかといえばうちからべらぼうに近いことだ。なんと歩いて1分!
通りから少し中に入ったところにある一軒家で、看板も出ていないし、HPの類も一切なし。口コミだけで何十年も知る人ぞ知る幼児教室としてこの辺りに君臨しているらしい。
個人塾ならではのきめ細かさに定評があるのと、巧緻性(←平たく言えば手先の器用さ。小学校受験でほぼ必修の制作関係のことですね)に特に力を入れているらしいので、不器用な息子(←ごめんよ。私に似たらしい)にピッタリかも。
難点は先生が厳しいことらしいが、ヘタレな息子にはビシビシしごいてくれる先生のほうがいいかもしれない。
善は急げということでダイアルイン!
電話に出たのは年配の女性であった。
国立小志望で、フルタイムで働いているので土日の入塾志望であることを告げるやいなや、自分は場違いなところに電話をかけているのだと無言の圧力から悟った。
まず国立小志望のみというのは基本的に受け付けていないのと、母親が働いているのはこの塾ではどうやらマイナスポイントのようなのだ。
「国立は抽選がありますから、うちでは基本的にあくまでも私立との併願ということで、秋になったら会員限定で国立クラスを始めます。それも平日ですから、お宅様の場合はむつかしいかもしれませんね」
とのこと。
“お宅様”なんていう言葉遣いも嫌な感じ。ふん。こっちから願い下げだっちゅうの!
そして2軒目にかけたのが、カリスマ講師・新田先生(仮名)のいるWである。
「この子のやる気スイッチはどこにある?」である。
個別指導塾スクールIEのCMではないが、まさにあんな感じ。
娘の場合は人からやれと言われたことはすぐにやるタイプだけど、息子はまったく真逆で、あくまでも自分がやりたいことしかしない。
大学のマスコミOB会のメンバーであり、超大手広告代理店Hで出世街道を怒涛のごとく驀進中の田上さん(仮名)の妻(専業主婦)は、田上さん激似の3人の息子を3人とも家庭学習だけで慶応中学に入れたということで、今年のOB会の新年会は大いに盛り上がった。
現在の孟母、天晴れである。
あーた、天下の慶応に塾にも頼らず入れたんですよ! それも3人も!!
それってすごくないか?
もっとももっとすごいのは、3人とも中学から慶応に行かせることができる田上家の潤沢な教育資金なのだか・・・。
まあ、塾代はずいぶんと浮いたんだろうけど。
昨今の中学受験の内容はあなどれない。ましてや天下の慶応ともなれば、むべなるかな。
3人の息子たちに自ら教えたという奥さんの根性は並ではない。そのうちどっから講演会とか執筆依頼なんか来たりして。
もうそれぐらいの快挙である。
私には絶対真似できないね。中学受験どころか、小学校受験ですらお手上げ状態である。
素人指導の限界はもはやこれまでか。
そうなると考えられる次の一手は、銀座の先生が言っていた「塾通い」である。
銀座の先生によると、息子の国立小合格は微妙で塾に行かないと厳しいのだという。
それは実際に息子と勉強をしてみて、残酷なまでに突きつけられた事実であった。
いかんせん、“態度”が悪いのである。
小学校受験ではいくら勉強ができて高得点の子でも、態度が悪いと一発でアウトだという。じゃあ、勉強もできなくて得点も取れず、態度も悪い息子はどうなっちゃうの?
時は5月の終わり。受験シーズンまで半年はある。去年の今頃はまったく何も準備していなかったから、それに比べればまだ準備万端なほうだと思う(←当社比較ならぬ当家比較)。
子どもたちのピアノの先生であり、お受験エキスパートの泰子(仮名)のお薦めは個人塾S会。
ここの何がいいかといえばうちからべらぼうに近いことだ。なんと歩いて1分!
通りから少し中に入ったところにある一軒家で、看板も出ていないし、HPの類も一切なし。口コミだけで何十年も知る人ぞ知る幼児教室としてこの辺りに君臨しているらしい。
個人塾ならではのきめ細かさに定評があるのと、巧緻性(←平たく言えば手先の器用さ。小学校受験でほぼ必修の制作関係のことですね)に特に力を入れているらしいので、不器用な息子(←ごめんよ。私に似たらしい)にピッタリかも。
難点は先生が厳しいことらしいが、ヘタレな息子にはビシビシしごいてくれる先生のほうがいいかもしれない。
善は急げということでダイアルイン!
電話に出たのは年配の女性であった。
国立小志望で、フルタイムで働いているので土日の入塾志望であることを告げるやいなや、自分は場違いなところに電話をかけているのだと無言の圧力から悟った。
まず国立小志望のみというのは基本的に受け付けていないのと、母親が働いているのはこの塾ではどうやらマイナスポイントのようなのだ。
「国立は抽選がありますから、うちでは基本的にあくまでも私立との併願ということで、秋になったら会員限定で国立クラスを始めます。それも平日ですから、お宅様の場合はむつかしいかもしれませんね」
とのこと。
“お宅様”なんていう言葉遣いも嫌な感じ。ふん。こっちから願い下げだっちゅうの!
そして2軒目にかけたのが、カリスマ講師・新田先生(仮名)のいるWである。
2011年1月13日木曜日
早起きは三文の徳なのだ
夫が息子の勉強を見ることにギブアップして以来、結局私が見ることに。
帰宅し、夕食を食べ、お風呂に入ってから勉強を始めると、開始時間は夜の9時半ぐらいからになってしまう。なんだかんだであっと言う間に10時である。
娘のときもそうだったが、このパターンは「早く子どもを寝かしたい」夫と、「勉強させたい」私の口ゲンカの火種になりかねない。
また息子は起きるのに時間がかかり、普通のときでも洋服を着替えるのに莫大な時間を浪費している。ちゃっちゃと朝用意してもらうためにも、勉強は朝させたほうがいいかもしれない。
そんなことで毎朝、1時間早く起きることに。
それでもせいぜい起床時間は6時半なので、早起きといってもたいしたことではない。
毎晩息子に「明日は6時半に起きて、クイズ大会(←今回も使っている!)の練習するからね」と言い聞かせておく。
息子はめちゃくちゃ気分屋なので、「やるやるやる!」と張り切るときもあれば、「絶対に起きない」とまったくやる気のないときもある。
しかし受験生の母はそんなことに振り回されてはいけないのである。
そして朝。いくら前夜息子が「やるやるやる!」と張り切っていても、いざ起きるときになればそんなことはすっかり忘れている。
起きないこと石の如し。厳しくしたところで効果がないので、「ルーティーン好き」の男子の習性をくすぐるしかない。
息子の場合、いくつかパターンを試したところ、
①ベッドで「おしりかじり虫」の歌を歌いながら、こちょこちょと全身をくすぐる。
②抱っこしてリビングのソファーまで連れて行く。
③全身をマッサージする。
④電子レンジで20秒ほど温めたフェイスタオルで顔を拭いてあげる。
⑤ダイニングテーブル(=勉強場所)まで抱っこして連れて行く。
⑥おめざの一杯(←たいていヤクルト)をあげる。
①~⑥を儀式化すれば、たいてい起きてくれるようになった。ただこれだけでおよそ10分費やすことになる。しかもひとつでも飛ばすと、「ちゃんとやれ」とお叱りを受けてしまう。
めんどくさいよなあ。とっとと起きろよと思うが、ここはぐっと我慢だ。
まずは難易度の低いものから始めさせる。ここですぐにエンジンがかかればいいが、日によっては、ものすごく簡単な問題でも「できないっ!」とグズることもある。
そんな場合はあまり考えなくてもできる「ちぎり」からスタートだ。
ただ問題は息子の「ちぎり」の出来がひどいこと。年明けから始めているので、すでに半年近く練習している計算になるが、ちょっとずつ親指と人差し指を使って丁寧にちぎることができないのだ。両手でビリッと裂いてしまうので、なんだかよくわからない形にしかならない。
回転図形や分割などの図形は夫がそれまで少しずつ進めてくれていたので、できなくはないのだが、やはり出来にムラがある。
「お話の記憶」については、記憶どころか話を聞いていないので、どひゃ~って感じ。
「クマ歩き」などの運動は上出来。
最悪なのは面接の練習だ。まずきちんと立っていられない。受け答えができない。小さな声でごにょごにょと話すか、大声で怒鳴るように答えるかのどちらかなので、まったくなっていない。
注意するとすぐに泣く。聞かれていることが理解できていない。
これってどうなの?
新たな頭痛の種の登場である。
帰宅し、夕食を食べ、お風呂に入ってから勉強を始めると、開始時間は夜の9時半ぐらいからになってしまう。なんだかんだであっと言う間に10時である。
娘のときもそうだったが、このパターンは「早く子どもを寝かしたい」夫と、「勉強させたい」私の口ゲンカの火種になりかねない。
また息子は起きるのに時間がかかり、普通のときでも洋服を着替えるのに莫大な時間を浪費している。ちゃっちゃと朝用意してもらうためにも、勉強は朝させたほうがいいかもしれない。
そんなことで毎朝、1時間早く起きることに。
それでもせいぜい起床時間は6時半なので、早起きといってもたいしたことではない。
毎晩息子に「明日は6時半に起きて、クイズ大会(←今回も使っている!)の練習するからね」と言い聞かせておく。
息子はめちゃくちゃ気分屋なので、「やるやるやる!」と張り切るときもあれば、「絶対に起きない」とまったくやる気のないときもある。
しかし受験生の母はそんなことに振り回されてはいけないのである。
そして朝。いくら前夜息子が「やるやるやる!」と張り切っていても、いざ起きるときになればそんなことはすっかり忘れている。
起きないこと石の如し。厳しくしたところで効果がないので、「ルーティーン好き」の男子の習性をくすぐるしかない。
息子の場合、いくつかパターンを試したところ、
①ベッドで「おしりかじり虫」の歌を歌いながら、こちょこちょと全身をくすぐる。
②抱っこしてリビングのソファーまで連れて行く。
③全身をマッサージする。
④電子レンジで20秒ほど温めたフェイスタオルで顔を拭いてあげる。
⑤ダイニングテーブル(=勉強場所)まで抱っこして連れて行く。
⑥おめざの一杯(←たいていヤクルト)をあげる。
①~⑥を儀式化すれば、たいてい起きてくれるようになった。ただこれだけでおよそ10分費やすことになる。しかもひとつでも飛ばすと、「ちゃんとやれ」とお叱りを受けてしまう。
めんどくさいよなあ。とっとと起きろよと思うが、ここはぐっと我慢だ。
まずは難易度の低いものから始めさせる。ここですぐにエンジンがかかればいいが、日によっては、ものすごく簡単な問題でも「できないっ!」とグズることもある。
そんな場合はあまり考えなくてもできる「ちぎり」からスタートだ。
ただ問題は息子の「ちぎり」の出来がひどいこと。年明けから始めているので、すでに半年近く練習している計算になるが、ちょっとずつ親指と人差し指を使って丁寧にちぎることができないのだ。両手でビリッと裂いてしまうので、なんだかよくわからない形にしかならない。
回転図形や分割などの図形は夫がそれまで少しずつ進めてくれていたので、できなくはないのだが、やはり出来にムラがある。
「お話の記憶」については、記憶どころか話を聞いていないので、どひゃ~って感じ。
「クマ歩き」などの運動は上出来。
最悪なのは面接の練習だ。まずきちんと立っていられない。受け答えができない。小さな声でごにょごにょと話すか、大声で怒鳴るように答えるかのどちらかなので、まったくなっていない。
注意するとすぐに泣く。聞かれていることが理解できていない。
これってどうなの?
新たな頭痛の種の登場である。
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