2011年1月30日日曜日

W再び

 国立小受験では抜群の実績とネームバリューを誇るW。
 つい半年ほど前に娘のT大附属T小直前講座などでお世話になったばかりだ。
 あのときはWの指導のきめ細かさ、徹底した対象校に対する調査力、試験に対する分析力、予測力には舌を巻いた。
 そして何より決定的だったのは、カリスマ講師(←W本校の校長が本当の肩書き)新田先生(仮名)の卓越した話術だ。

 もう私。この先生の大ファンなのだ。なんといっても声がよろしい。落ち着いた低い声で、説得力満点である。
 あとはお金の取れる話術だ。ずっと聞いていていたいと思わせる話し方(←これが不思議なこと1対1だとそうでもない)で進められる新田先生の講義はプロの仕事である。
 新田先生は大勢の聴衆を前にして輝くのである。まさに新田先生こそカリスマ講師の名にふさわしい。
 
 さて電話に出たのは、どことなく新田先生と声が似ている男性だ。
 Wの場合は6000円(!)で体験レッスンが受けられるので、さっそくその週末に予約する。
 娘が直前講座に通っていたことを話すと、「ああ、そうでしたか」と感じのいい反応が返ってくる。

 Wの受講料は9月までは月に24000円。9月からは月30000円。
 夫にWに入れる話をすると、「高いっ! 意味ないっ!」と猛反発。
 「私のお金で入れるんじゃっ! 文句あっかっ! ウン?」

 以上。夫の反発を秒殺。いや~。結婚しても働き続ける醍醐味はこれに尽きますね。
 何かあっても「ワシの金じゃ。自分の金を使って何が悪い? アン?」。これで万事解決。
 もちろん、夫にはこの手は使わせない。だってあなたは一家の大黒柱で、世帯主(←うちはダーリンが外国人のため、私が世帯主)でしょ? さあ家族の幸せのためにヨロシク(←何を?)!と丸め込んで終わりだ。

 そして迎えた体験レッスンの日。
2Bの鉛筆、クーピー、上履き、はさみ、のりなど必要なものはすべて娘のときに揃えたものを使用。 
息子とチンタラ歩くとドア・トゥ・ドアでおよそ30分。
今度は自分の番かという感じで、息子は違和感なく塾通いを受け止めている様子。

5月の終わりなのですでにクラスは出来上がっている感があるので、恐る恐るという感じでクラスに入っていく息子。
しかし、よその子を見ると大いに焦る。やはり訓練されている子どもたちだけあって、あいさつがすばらしいのだ。
もう元気にはきはきと人の目を見てきちんと、「こんにちは」だの「さようなら」だの「ありがとうございました」だの感じのいいことこのうえない。
それに比べてどうなのよ? 息子!?
背中を丸めてトボトボ歩くわ、あいさつはしないわ、ふてくされているわ、感じ悪すぎるぞ!
こういうのってそもそも私の育て方が悪かったのかしら? しつけがなっていないことこのうえなし。これはお受験以前の問題だ。
トホホ。

0 件のコメント:

コメントを投稿