元はといえば、Kちゃんの育児休暇中にみんなで赤ちゃんを見に泊りがけで横浜に遊びに行ったことがきっかけで、銀座の先生の話を知った私(←詳細は3月の「プロフィール」参照のこと)。
所属する部が組織変更されたことによって、ビルの所在地がちょこちょこ変わったため、本社勤務のKちゃんとTちゃんとはなかなか会えずにいた。
しかし5月の下旬に本社の近くにあるビルに私の所属するセクションの場所が移転されたため、たまにはKちゃんとTちゃんとランチできるようになった。
最初に銀座の先生をみんなに教えてくれたRちゃんは現在育児休暇中で、先生から子どもはふたりできると占われたそうなので、また次のお子さんに恵まれる可能性は大だ。
「清永さん、どうです? 最近。占い通りにいってますか?」
そう聞くのはKちゃん。
Kちゃんも2回銀座の先生のところには行っていて、1回目に行ったときはいまひとつピンとはこなかったらしいが、2回目に行ったときにお母さんの病気のことを言われて、慌ててお母さんに確認したところ本当に深刻な症状になっていて、先生のアドバイスに従い、九州からお母さんを引き取り、介護休暇を取って看病にあたった。その甲斐あって、お母さんは回復し、危機的な状況からは脱したのだという。
「Kちゃんもあれからどう?」
「そうですねえ。銀座の先生から去年の12月に二人目が授かるって言われてたのがハズレてましたね。あと会社を辞めて独立するって言われたのもまだ実現してないかな」
「Tちゃんは?」
「ほら、私が言われたのは、離婚以外のことは先の話ばかりだから、まだまだわかんないね」
Tちゃんが銀座の先生に診てもらって、離婚線なるものを入れてもらった話も3月の「プロフィール」で書いた通り。
「清永さんの小説って結局どうなったんですか?」
「そうそう、知り合いの編集者に見せてるって話じゃなかったっけ?」
この日のランチにチョイスしたお店は会社近くの和食屋さんで個室風の作りになっているので、密談っぽくっていい感じ。
「何にもなってないよ。営業の人に見せるって話から進んでないし」
「他の編集者にも当たったほうがいいんじゃないですか?」
「あと何かの新人賞に出すとか?」
「それもありだけど、いまひとつ自分で積極的に動くっていう心境でもないんだよね」
「清永さん、せっかくいいこと言われてるんだから、本当にそういうふうになるといいんだけどなあ」
「そうそう対策会議開こうよ」
めちゃめちゃうれしいことを言ってくれるKちゃんとTちゃん。
持つべきものは社内のお友だちよねえ~(←しみじみ)。
「でもさ、銀座の先生の言ってることって当たってるかな?」
ちょっと懐疑的になっている私。
「うーん。過去とか現在のことはほぼ完璧なんですよねえ」
「そうそう。あまりにも当たってるから、紹介者が前もって私の情報流したのかって疑ったぐらい」
「そうだよねえ。確かに過去と現在のことはバッチリなんだよね。でも知りたいのは過去のことじゃなくて未来なんだよね」
「ほんとほんと。私に関していえば、未来については半々ぐらいかな」
とKちゃん。
「私の紹介で先生のところに行った人も結構いるけど、みんなの話を聞いてると確かに半々ぐらいかなあという気はするなあ」
「なんかね、ちょうどそのときに言ってほしい言葉を銀座の先生ってドンぴしゃりと言うんですよ。私の場合はそのころちょうど二人目のことを意識していたときだったし、辞めて自分で何かできればなあって考えてたから、先生に言われたことってすっごくうれしかったんですよ。けどそのあとこのまま会社にいてもいいかと思うようになったし、二人目ももう少しあとでもいいかって思うようになったから、言われたようにはなっていないけど」
「なんか話を聞いていると、きっと言われたことによってその通りになるように努力させるっていう意味合いもあるかもね」
「なるほど~。占いによって努力を引き出すっていうことね」
「そうそう」
努力かあ~。そう言われると何も努力していないよなあ。
しかも自然と言われた通りになるっていうことだったけど、実際はどうなんだろう。
相変わらず、漠然と毎日を過ごし、流されている私なのであった。
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