オカンに電話した後はHANAちゃんにも電話を入れる。
「今日行ってはるよなあと思ってずっと気になってたんですよ!!」
開口一番黄色い声のHANAちゃん。
順を追って言われたことを説明する私。
「へえ~。ええやないですかあ。いいことばっかり言われてるし。ええなあ、私も行きたいなあ」
「当たるといいよね」
「何ゆうてるんですか! 当たりますよ。だいじょうぶ」
相変わらず心強いことを言ってくれるHANAちゃん。
「なんやブログを始めるといいらしいわ」
「ブログですか。ええんちゃいますか。私も実はやってるんですよ」
「ええ? そうなん? 何関係?」
「まあ歌やっていることにまつわる日記的なものというのか。最近ブログの場所変えたんですけどね」
「ブログって簡単にできるもんなん?」
機械とかコンピューターに弱い私はブログとプロフの区別もいまひとつわかっていないし、どうもそういう新しいものには尻込みしてしまう。
「そんなん簡単ですよ。なんやったら私、いつでもご自宅にお邪魔してやりますよ」
おお~、なんと頼もしいのだ、HANAちゃんよ。
しかし問題はブログの中身だ。人のブログはちょくちょく読むことはあるが、有名人とかなら単なる日記みたいなものでも読みたいファンはいるだろうけど、何かしらのテーマがないと一般人の書くブログは厳しいよなあ。
写真とか画像をいっぱい取り込んでビジュアルに訴えるにしてもそんなテクニックもないし。
「たとえば国際結婚されてるわけだから、ダンナさんとの生活を綴るとか?」
「うーん、“ダーリンは外国人”パターンやね。ちょこちょこブログっていうのか、ホームページでも見かけるよね。けどダンナがトンパ教を信奉するナシ族だとか、温暖化によって消滅しそうなツバルの人とか、一夫多妻制の国からやってきた男で実は私は第4夫人だったとか、ドラマがないとつまんないよね。イギリス人と日本人のカップルなんてありふれてないか?」
「まあトンパ教に比べればそうですけどぉ~。それでも私は知りたいですけどね。それかお子さんたちの成長記録とか?」
「ええ~? 勘弁! そりゃあ自分の子は可愛いけど、そんなの自分だけそう思ってればいい話で、みんな見て! 私の子ども可愛いでしょ的なものって、私の美意識が許さんよ。よっぽどうちの子にドラマがあればいいけど、そんなのないしさ」
「そうかあ~。それやったら、“清永美央作家への道!”ちゅうのはどうですか?」
「それもなあ。室井佑月がメジャーになる前にSPA!でそんなような連載やっとったよ。確か村上龍の愛人になりたいみたいなことぬかしとったけど、で結局つかまえたのは高橋源一郎やろ。速攻で別れたけど」
「その口調は清永さん、室井佑月嫌いでしょ。もうわかりやすいなあ」
「その通り! ブログもなかなか書くネタともなるとないもんやねえ」
「単なる日記でも書いてあることがおもしろかったら私はそれでええと思いますけどねえ」
「そうやなあ~。まあボチボチ考えておくわ」
「私も近いうちにお邪魔してセッティングしますから」
こうしてHANAちゃんは快くブログ開設の手伝いを引き受けてくれることになったのだ。
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