T大附属T小学校一次抽選合格の一報を会社に向かう地下鉄の中で、夫、オカン、泰子(←そもそも“抽選結果はどうだった?”というメールが3件も入っていた)、沙織、みっちゃん、HANAちゃんに矢継ぎ早に送る。
みんな速攻で返事を送ってくれる。
その中でもさすがにお受験エキスパート泰子のメールは、「絶対に直前講座に行け!」とほとんど脅迫めいたものだった。
家に帰ったあと泰子に電話をすると開口一番、
「S会とかいいんじゃない? 行くなら友だちに頼んで紹介してもらうよ」
と言う。
私も一次抽選に通ってしまえば塾通いも悪くないと思う。だって確実に試験を受けることが確定してるんだから。
「Wとかどうかな?」
奈美子さん(仮名)のところの恵一くんが通っていた国立小に圧倒的な強みを見せるWの名前を挙げてみた。Wはうちから歩ける距離にあるし、これまでWのチラシを相当受け取ってきただけあって、なんとなく刷り込み的に国立小=Wという図式が私の中ではでき上がっていた。
もらったチラシを一通り見てみて、塾の規模や距離や実績を見ればWがいいような気がする。
「Wとかでもいいんじゃない? よく聞くもんね」
と泰子に言われてほっとする。
ちなみに恵一くんは残念ながら抽選にはずれてしまい、地元のM小学校入学が決定した。
Wの“T大附属T小学校特別直前講座”はバリエーションもたくさんあって、選べる日にちも多い。あれこれ迷いながらとりあえず総合コースがいいのかなと電話をかけてみると、なんと一次抽選から2日しか経っていないのに、ほとんどが埋まってしまっていた。
恐るべし! ああいうのは受かったら速攻で講座を申し込むしかないようだ。
それでもなんとか土日で開いているところにねじ込む。
2回分の基礎講習3万円なり、1回分の模擬試験1万円なりである。
たった3日間で4万円!
ぼろい商売よのう~。
それでも電話で対応してくれたスタッフの感じも良く、正直に今まで準備をしていないこと、ここ1ヶ月ぐらい夜プリントを10分ずつぐらいようやく始めたという話をすると、「それだけでもだいぶんと違いますよ」と心強いことを言ってくれる。
あれこれ質問すると“打てば響く”ように返ってくる。
こんなことならもっと前から塾に通っていればよかったよなとちょっぴり後悔。
さっそくその週の土曜日から1回目の講習が始まったのだが、あいにくこの日は土曜日当番にあたってしまっていたため、朝から出社だった。めちゃくちゃ渋る夫に現金を渡し、とにかく娘をWに連れて行ってくれと頼み込む。
やはりその金額に驚く夫。
そうそう試験日の関係でやはり娘の分のロンドン行きの航空券はキャンセルすることになり、出発日をずらしたらその差額7万円なり。
「ユーが全部払うね」
夫から言われ、我が残高をじっと見つめる日々なのであった。
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