土曜日出勤を終えてWに近い駅まで行くとちょうど娘の直前講座が終わり、みんなも駅近くにいるというので、待ち合わせる。
夫は疲れきった顔をしていて、「話違うね」とブツブツ文句を言っている。どうやら娘を連れて行けばいいだけだと思っていたら(←私もそう思っていた)、子どもたちが講習を受けている間は親たちも講習を受けなければいけないらしく、親たちに対する教育も料金に含まれているのだという。
その間、退屈になった息子が相当グズったり暴れたりしたらしく、そっちをなだめるのが大変だったらしい。
まったくこんなときぐらいおとなしくしてろよな。息子よ。
「じゃあ講習内容を聞くどころじゃなかったでしょ」
うーん、こんなことなら私がやはり直接行くべきだった。うらめしいぜ。こんな時期の土曜日出勤。
「全部じゃないけど半分以上は聞いたよ」
「マジ?」
夫はある程度日本語ができるが、決してデイブ・スペクターやパックン並ではない。1時間半も一方的に日本語の講習を聞き続けるのは苦痛だろうし、ある種専門用語みたいなものもたくさんあっただろうから、はなはだどこまでわかっているかどうかは疑問である。
「ちなみに何言ってた?」
「う~んと、受験写真と試験当日の髪型はいっしょじゃないとダメだとか、試験当日のシャツは半そでのほうがいいって言ってたよ」
「ふ~ん」
「なんかどこのお父さんもお母さんもみんな必死でメモを取っていて、ミーは見ていて怖かったよ。みんなすごすぎ」
「それ以外は?」
「え~と、ちぎりのやり方とか」
「ふ~ん」
「もう疲れたよ。今日の晩御飯は美央のおごりね! 早くビールを飲ませるね」
ということでその辺のチャイニーズ・レストランに入った私たち。
「今日のクイズ大会の練習どうだった?」
と聞くと、「楽しかった」と取り合えず答える娘。
しかし「バッチリくんドリル 基礎編」も後半部分に差し掛かってくると非常にあやふやな理解になってきているのも事実。
このところできないところが出てくるとついヒステリックな声を上げてしまい、それを咎める夫と今度は口論になり、娘がそれを見て「もうやめて!」と泣くということが増えてきている。
一次抽選に通ったということはまだまだそんな日々を続けなければいけないということなのだ。
もう講習にでもなんにでもお金は出すから、スッパっと合格させておくれという気分だ。
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