私が来年以降2本柱でやっていくと言われた仕事(ひとつは人に何かを教えたり伝えたりして先生と呼ばれる仕事、もうひとつはクリエイティブな仕事、執筆活動になる可能性大)の展開がまったく読めない。
「クリエイティブな仕事」に関してはT書店の本田くん(仮名)は「営業に読ませます」と言ったきり、なんの進展もないし、3月から先生に言われた通り、ブログを始めてみたものの、これでどうこうなっているわけでもない。
ましてや「先生と呼ばれる仕事」に関しては、さっぱり何がなんのことやらわからない。
「5月、7月、9月に“先生と呼ばれる仕事”に関して何か頼まれるでしょう。そのときはボランティアでも引き受けること」と先生から言われたけど、すでに5月も終わり。
なんだよ、はずれてるじゃんかよぉ~と思っているときに、会社の後輩の浅井さん(仮名)とランチへ。
今はフロアーが分かれてしまったが、半年ほど彼女とは同じフロアーで席が近かったこともあって、それ以来仲良しだ。
彼女が関西人であること、彼女の上司が私の大学の先輩にあたることなんかも親しくなる要因だったが、何よりも仕事もバリバリ頑張りながら、いつもおしゃれできれいにしているところが私的に“いい感じ”なのだ。
そんな彼女は33歳。私と8歳違い。恋に、仕事に、人生に、大いに悩み、もがいている。
そこがまたいい。
いいぞ、いいぞ。もっともがきなさい。そのころは私だって大いにもがいて、悩んで、苦しんだんだから(←ちなみに今は開き直ってるかも。いいじゃん、許してよ。その分、年くってるんだから。それがオバサンになるということなのか!?)。
20代後半から30歳前半の独身で仕事をしている女性が、もし何にも悩んでいないんだったら、私はそういう女性を絶対信用しないことにしている。
だってそうでしょ。真剣に生きているからこそ、この時期は悩むのだ。より良く生きたいと、仕事だけじゃなくて女としてどう生きていくのかということも含めて、この時期は悩むものなのだ。
悩んで、もがいて、その分だけ女性は鍛えられる。
そういう意味では、浅井さんという女性は正しい時期に正しく悩み、もがいていると言えよう。
と、本人にそう言ってみたところで“寝言は寝て言えよ”と思われているかもしれないが、それもまあ良しとしよう。
さて話は戻るが、彼女とのランチである。
「どうですか。最近。占い通りにいってますか?」
浅井さんがトマトソースのパスタをフォークでクルクルと巻き上げながら聞く。
彼女には銀座の先生の話もしてあって、私が書き上げた小説「エッサウィラ」もブログも読んでもらっている。
「それがさあ、もう5月の終わりなのに、“5月、7月、9月で何か頼まれることは、ボランティアでもいいからやれ”ってことなんだけど、そんなの何もないんよねぇ」
「今日は29日ですからねえ。まだ今日も入れたら3日もあるやないですか」
「そうは言っても今日って金曜日やし、もう何もないやろ」
「いやぁ~、わかりませんよぉ。決め付けないでギリギリまで待ってみましょうよ」
なかなか楽観的な浅井さんだ。
その日の午後、たまたま浅井さんのいるフロアーに用事があったので顔を出してみると、彼女の上司である北部長(仮名)がニコニコしながら近づいてきて、
「ちょうどいいときに清永さん!」
と両手を広げて抱きつかんばかりの勢いだった。
「清永さんって、編集者経験あるよね?」
「ええ、まあ」
「あのさ、もしかしたら手伝ってもらうことがあるかも」
「????」
「今、ちょうどうちの部署でパンフレット作ろうと思っててさあ。でも作れる人がいないわけよ~。手伝ってくれるとうれしいんだけどなあ~」
「はあぁ~」
「そんときは声かけるからさ、よろしくねっ!」
そう言いながら去っていく北部長。軽いぜっ!
「もしかしたら北部長が言ってたことが、清永さんの5月、7月、9月に頼まれることだったりして」
と浅井さん。
「うーん、でもボランティアだって。これ会社の仕事やん。っていうか部署どころか事業部も違うから、その作業だけ手伝うっていうのも無理やろ?」
「確かにねぇ~。けど北部長、やり手やからうまいこと手伝ってもらえるように根回しするかもしれませんよ。それにほら、今日のランチのときも言ったでしょ。31日までちゃんと待ってみなきゃわかりませんよって」
「それはその通りやねぇ~」
う~ん。これって・・・・。
果たして北部長の仕事を手伝うことが、「何か教えたり伝えたりして、先生と呼ばれる仕事」に結びつくのか。
それとも単なる会社の仕事、すなわち業務命令にすぎないのか。
はたまた北部長の思いつきにすぎず、この場のノリだけの話なのか。
いったいどうなるのでしょうか?
0 件のコメント:
コメントを投稿