11月の最初の週から私立小学校のお受験が一斉に始まる。
なんでも人気校の倍率は5倍ほどになるらしいし、日程が重なるところが多いらしいので、その調整には苦労させられるらしい。
そんな中、娘と同じバレエ教室の詩音ちゃん(仮名)ママである里美さん(仮名)からメールが届いた。
「どうなることやらと思いましたが、S女、合格しました!」
といううれしい内容だった。
里美さんも2回ほど銀座の先生のところに行っていて、詩音ちゃんのお受験のことも見てもらっている。
なんでも詩音ちゃんが行きたいと自分で選んだところがいいらしく、私立の女子校でカソリック系で射撃だとかアチェリーらしきクラブがあるところで、制服の襟に特徴のあるところだと予言されていたらしい。
S女は詩音ちゃんがホームページを見て制服が気に入り、どうしてもここに行きたいと言い張ったそうだ。
ただS女は人気もあるしペーパーも難しいので、塾に通い準備もいろいろしたようだ。すっかり受験問題に詳しくなった里美さんが娘たちのバレエの待ち時間の間、いろいろと問題の解き方とか教え方のコツとかその他のお受験情報を教えてくれて、ひたすらそんな話ばかりしていたから、傍から見れば私たちはさぞかしお受験話ばかりしている教育ママゴンに映ったことだろう。
さっそく「合格おめでとう!」の電話を入れると、
「やはり銀座の先生の言うことは当たってましたよ」
とうれしそうな里美さん。
「S女って制服の襟に特徴あるの?」
「そうなんです。襟を見ればすぐわかりますよ。カソリックだし。でもね、射撃だとかアーチェリークラブはないんですけどね。まあ、本人が希望した学校だし、半分当たって半分ハズれたというところですかね。けどうちも合格しましたから、だいじょうぶ、Aちゃん(←うちの娘)もあとはT大附属T小か、O女のどちらか合格しますよ。どっちかといえばAちゃんはO女が良さそうですけど。Aちゃんの場合、半分ハズしたのは学校名だけだと思いますよ」
「だといいんだけどね~。でもブロックの問題が全然できないんだよね」
と私。
娘の解けないブロックの問題というのは図面上にブロックが積み上げられていて、矢印から見た方向から見える形を書けというものだ。情けないことに実は私も苦手だ。
「ああ~、あれですね。コツはちゃんとあるんですけどね。でもブロックは国立じゃ出ないですよ。過去10年T大附属T小ですら出てないから、やんなくてもいいです。時間もうないですから、出ない確率の高いものをやるより、頻度の高いものに重点を絞ったほうがいいですよ。あとうちはもうこれでお受験終了なので、O女の過去問とか差し上げますよ」
「お受験終了かあ~。いいなあ~」
「国立はこれからですから。がんばってくださいね」
と里美さん。
S女の場合は大学まであるので、本人さえ望めばあと16年間も同じ学校に通うことになるのだ。すごいよなあ~。ここでがんばったことによって、中学受験も高校受験も大学受験もしなくていいのだ。
ほんと、この年でがんばらせた甲斐もあろうというものだ。
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