O女付属小一次書類提出のため午後ちょっと会社を抜けてO女付属小へ。
直属の上司の石山さん(仮名)にも以前から小学校受験の話はしてあり根回しはバッチリだったので、「ちょっと一次の書類出してきます」と正直に言えば「がんばってね。うまくいくといいよなあ」と声をかけてくれるといういい感じになっている。
最寄り駅につくとまあお受験スーツに身を包んだ保護者の大群がそこかしこにいる。
時間ちょうどに行ったつもりなのにすでに長蛇の列。ふと携帯を見てみると泰子(仮名)からメッセージが入っている。
「今日、一次提出だよね。もう学校来てるの? 今私もちょうどお迎えで学校にいるよ」
とのこと。送信された時間を見てみると、メッセージが送られてきたのは5分前ほどだ。
「今私も学校にいるよ。提出終わったら電話するね」
と私もメッセージを送り返す。
このところ毎週末、許永中そっくりの怪しい医者のやっている呼吸器科に通い、真面目に処方された漢方薬(←激マズ)を飲んでる甲斐もあって、私も娘も咳がずいぶんとおさまってきた。
この調子でいけばO女付属小の抽選のころには私たちのしつこい咳(←マイコプラズマだったらしい)も完治するはず。
講堂に入ると必要書類の提出と引き換えに一次抽選用の番号をもらう。私がもらった番号はBグループの199番。
A、B、C各グループ600番台までいくらしいので、199番というのはそれほど遅い番号でもない。
この番号が一次抽選で当たる確率は50分の1!!
それって宝クジ並だよなあ。この高倍率の抽選のためにO女大附属を第一希望にする人は少ないんだそうな。
そりゃそうだ。
番号をもらって外に出ると泰子に電話する。
ちょうど泰子は娘の真美ちゃん(仮名)を迎えにきていて帰りのバス停に並んでいた。
泰子と楽しげに談笑しているO女大附属幼稚園のママたちはみんなきれいでおしゃれで、連れている子どもたちもなんだかとっても賢そうだ。
なんだか選ばれし者どもって感じ。
「美央さん、番号何番引いたの?」
「199番」
「う~ん。微妙だなあ。やっぱりこういうのって絶対に一番台を引いたほうが出るんだよねえ。せめて100番以内だよなあ。遅いよ。美央さん、もっと早く来れなかったの?」
「無理だよ。これだって途中で会社抜けてきてるんだから」
「そっか。まあ当たるといいよね」
上から目線の泰子とはこの場でバイバイして、会社に戻るために駅に向かうとちょうど保育園の同級生ママ・洋子(仮名)と由美子さん(仮名)がそれぞれ赤ちゃんを連れて歩いていた。
ふたりとも気合はイマイチだ。このふたりは育休中で私より時間があるのに、もともと洋子は宝くじ感覚だし、由美子さんの第一希望はT大附属T小なので、O女附属受験をそれほど重視していない。
まあそれもこれもすべて抽選の高倍率のためなんだけど。
「あ、美央さん、早いねえ~」
と声を揃える洋子と由美子さん。う~ん、さっき泰子から「遅いっ!」と言われたばかりだったので、ちょっと複雑。
最寄の駅まで歩いていくとなんと駅前に高層マンションが建てられるという看板が!
う~む、きっとO女大附属とか受かっちゃった人とかもこういうところを購入することを検討するんだろうなあ~とぼんやり思いながら、絶対に我が家では買えそうもない金額のついたマンションの看板をじっと見つめるのであった。
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