いよいよO女大附属の一次抽選の日がやってきた。
恐ろしいほどの高倍率だが、単なる親のひいき目だけどうちの娘にはこの学校は絶対に合っていると思う。
50倍というすさまじい一次抽選の倍率だが、ここを通過すると2日後に2次試験、翌日2次の結果の後の3次抽選で合格決定というスピーディーな展開となる。
ここで問題がひとつ。
O女大附属の合格者の保護者会の日程とT大附属T小の2次試験の日程が重なっているのだ。
う~ん。困った。って受かってから言えという話だが、何事も事前の準備が必要だ。
例によって泰子(仮名)に相談。
「保護者会はおばあちゃんに出てもらうって手もあるけど、できたら両親どっちかのほうがいいよ。パパに出てもらったら?」
「でもパパだとどこまでちゃんと聞いてくるか不安だなあ~」
「だいじょうぶだよ。私もその説明会には出るんだから、いっしょに大切なことは聞いておくよ」
と心強いお言葉。
「でもさあ~。美央さん、Aちゃん、O女大附属受かったら当然こっちでしょ? 女の子はこっちのほうがいいよ。のんびりしてるし。T大附属T小のほうは大変だよ。スパルタだし」
「そうだよねえ~。AひとりだけならもちろんO女大附属のほうがいいけど、来年弟が控えてるからなあ~。だったらT大附属T小かな。あ、でももちろんO女大附属も捨てがたいよ」
「そうだね。ふたりいるもんね」
などと楽観的な話をしている私たち。もうどっちだって入れていただけるならお願いしますという世界なのに。
しかし念のためにオカンにもTEL。このところしばらく私から何かといえばお受験話を聞かされ続けていて、すっかり食傷気味のオカン。
「もしO女大附属受かったら保護者説明会とT大附属T小の2次試験とぶつかるんだよねえ~。そのときはさ、O女大附属の保護者会代わりに出てくれる?」
「あんた、年末の忙しいときになんやね~。そりゃあ可愛い孫のためやったら行ったってやってもいいけど、ちゃんと説明会で話を聞いてこれるかどうか知らんよ」
「だいじょうぶ。泰子もいるから。あとで肝心なことは聞いておくから」
「まあそれやったら考えてあげんこともないけど・・・。やけどあんた、そんなに一生懸命やって将来子どもをどうしたいつもり?」
といきなり根源的なことを聞いてくるオカン。
「そんなこと言うんやったらママかて、私らが子どものときにどう思っとったわけ?」
「う~ん」とオカンは一拍おいて、
「忘れた。たぶんあんまりいろいろ考えてなかったかもしれん。そういう時代やったし」
とケロリとした口調で言う。
おいっ、時代のせいかよっ。当時でも考えてた人は考えてたと思うぞ。
まったく自分の親ながらいい加減なもんだ。
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