パイナップル・パイ
のんびりとした日曜日の昼下がり。
パイナップルのパイでも焼くかとふと思いつく。
それは例によってアレですよ。
銀座の先生から“私の守護霊さまがパイナップルでパイを焼いてほしいとリクエストしているので、夫との共作でもいいので作ってあげてほしい。それが何かのきっかけになるかもしれないから”と言われたことを思い出したからだ。
しかしパイナップルのパイねえ~。
私は酒飲みなので甘いものは苦手だ。だからケーキも食べないし、もちろんお菓子作りだなんてとんでもない!
そんな余分な糖分を甘いもので摂るなんてもったいない。糖分はアルコールから摂るに限りますよ。
それでも銀座の先生のお告げとならば致し方なし。
作ってやろうじゃないの、そのパイナップルのパイとやらを!
しかしノー・アイディアだ。そもそもお菓子作りをしない私にパイ作りのレシピなどあろうはずはない。
ここは素直に夫のアドバイスを受けるとするか。
ところがパイナップルのパイだなんて想像もつかないし、わからないと夫は首を横に振るばかり。
うーん、仕方がない。前回元上司の鋼鉄の女稲橋さんから教わったリンゴのタルトをそのまんまパイナップルに変えて作ってみるか。
(材料)
缶詰のパイナップル1缶(オリジナルはパイナップルの代わりにリンゴ2個)、砂糖1カップ、卵2,3個、サラダ油1/2カップ、プレーンヨーグルト1カップ、薄力粉1カップ、ベーキングパウダー小さじ2、粉砂糖少々、ラム酒少々
(作り方)
1. 型にサラダ油を塗り、小麦粉を一面にまぶしておく。
2. パイナップルを食べやすい大きさに切り、適当に並べる。(オリジナルはリンゴを四つ切にして皮と芯を除き、ぎっちり詰めて一周する)
3. 卵、サラダ油、砂糖、ヨーグルトをミキサーで混ぜる。
4. 3に小麦粉とベーキングパウダーを入れて、だまができないようにとろりとなめらかになるまでよく混ぜる。
5. ラム酒を適当に入れて混ぜる。
6. パイナップルを並べた型(タルト用)にミキサーにかけたタネを注ぐ。
7. 260℃のオーブンで10分程焼く。
8. いったん取り出して粉砂糖を全体にまぶす。
9. 温度を230℃にしてさらに25~30分焼く。
できあがり♪
オリジナルのレシピのいいところは主な材料がすべて1カップずつなので、ほかの煩雑はお菓子作りと比べると、まだとっつきやすいところだ。
さあ~てと、お味は?
といっても甘いものが得意ではない私には正直言っておいしいのかどうかなんてわからない。
ちなみに家族の反応はといえば、おお~、みんな、まあまあ食べているではないか。
よそ様の反応も知りたいので、うちのマンションの3Fに住む博恵さん(仮名)のお宅におすそわけ。
博恵さんのダンナさまも外国人で、うちの娘よりふたつ年上の男の子がいる。彼も同じ保育園に通っていたから、子どもたち同志も仲がいい。
マンションの上下だということで、博恵さんとはそれこそ味噌やしょうゆを借り合う仲だ。
お互い差し入れするのに慣れているので、博恵さん宅のチャイムをピンポンと鳴らし、ちょっと実験的に作ってみたパイだけどとお皿にラップをかけた状態で手渡す。
「へえ~、パイナップルのパイかあ~。おもしろいね」
と言いながら博恵さんはイラン産のピスタチオ(激うま)を代わりにくれた。
後日反応を聞くと、
「うん、おいしかったよ。ありがとう~」
という答えをもらったけど、本当かなあ~。
いまひとつ疑心暗儀。
結局パイナップルのパイを作ったからといって、私と夫の生活は変わらなかった。
今のところ銀座の先生のパイナップル・パイの見立てはハズレなのか!?
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