2009年の春が来た。
春と言えば、娘、息子がそれぞれ進級し、娘は幼稚園で言うところの年長のクラスへ、息子は年中クラスに。
娘が年長とかけて、来年小学1年生。そのココロは?
そう、いよいよ小学校受験の幕開けだ。
といっても、塾通いしているわけでもない我が家にとって、何やらとっても先の話のようでもある。
こういうのってやっぱりお受験仲間がいたほうがいいんだよなあ~。
誰かいないかなあと思っていた矢先に、カリンちゃん(仮名)ママこと洋子ちゃん(仮名)と話をしているときに、
「そうそう、美央ちゃん知ってる? 陽太くん(仮名)と雪美ちゃん(仮名)、SG会に通ってるんだって。由美ちゃん(仮名・雪美ちゃんママ)がSG会に20万振り込んだって言ってたよ」
「20万!」
「すごいよねえ~。塾ってお金かかるんだねえ」
カリンちゃん(右京家)とともに、陽太くん(松野家)、雪美ちゃん(藤吉家)は飲み会コアメンバーである。
それとSG会とは小学校受験の有名塾で、塾費も高いが進学率も高いらしい。難関校を目指す子がよく入るといわれているところだ(←泰子情報)。
「カリンちゃんはどっか受けないの?」
「まあせっかくこの辺に住んでるから(*注:うちの地元は国立4校受けられる)、国立は記念で受けてみようと思うけど、Aちゃん(うちの娘)はどうするの?」
「うちも国立受けるよ。だって占いでT小に行くって言われたから(←我ながら頭悪そうな発言だ)」
「(私の発言は無視)まあ国立って9月過ぎてからだから、まだ先の話だよね。で、塾とか行かないの?」
「え、だって占いで記念でいいって言われたから(←私、やっぱりバカだ)」
「(やっぱり私の発言は無視)そうかあ、うちも記念だから塾はいいかな」
そうか、左京家は純粋に記念っぽいから、受験話は松野家と藤吉家にするのに限るな。
そう思いつつ、それぞれのメンバーを思い浮かべる。
今後もこのメンバーがちょくちょく出てきそうなので、この際記憶にとどめてもらいたい。
まずは左京家。洋子とタケル(仮名)のカップル。娘はカリン。
洋子は管理栄養士、タケルは営業マンというカップルで、洋子の実家は池袋西口1番街の商店街というそのまんま「池袋ウェストゲートパーク」シリーズの主人公マコトが住んでいるところの出身者だ。
ふたりは夫が組んでいるオアシスのコピーバンド“オヤジズ”のメンバーでもあり、洋子はドラマー、タケルはサイドギターだ。
高校時代の同級生だというふたりは今年でちょうど40歳。結婚前はインドやヨーロッパをともに放浪したというバックパッカー系カップルである。
そして松野家。みっちゃん(光子・仮名)とカズヒロ(仮名)のカップル。息子は陽太と2歳の茜(仮名)。
みっちゃんは世界のSの管理職で、カズヒロも外資系コンピューター会社の技術者というエリートカップルだ。
カズヒロもオヤジズのメンバーで、パートはギターとキーボード。
ふたりは大学時代からの付き合いで、今年でちょうど41歳。なぜか夫婦そろって生年月日がまったく一緒だという腐れ縁カップルでもある。
ちなみにカズヒロは単なる酒好きの酔っ払いだが、責任感は強く、オヤジスでもリーダーで、保育園でも前年父親初の父母会会長を務め、男を上げた。
最後に藤吉家。由美ちゃん、ヒロキ(仮名)のカップル。娘は雪美ちゃん。
ふたりとも厚生労働省の役人で、社保庁の年金未払い等の問題が勃発して以来、「お前かっ!」と飲み会の度にみんなから突っ込まれる因果な職業の人々である。
由美ちゃん40歳、ヒロキ38歳のカップルで、ヒロキは年下のせいか、いつも由美ちゃんのことをオドオドと「由美さん」とみんなの前でも呼んでいる年金問題カップルである。
ちなみに由美ちゃんと洋子は妊娠中で、なんと6月2日と予定日も2人いっしょだ。これは単なる偶然だが。
「タケル(←私たちはなぜか人のダンナのファーストネームを呼び捨てにする習慣ができている)は受験どうなのよ」
と洋子に聞く私。
「ああ~、うちはふたりとものんびりしてるからね」
「カズヒロとかヒロキとかどうなんだろうね」
「うーん、松野家も藤吉家もダンナは嫁に言われて黙ってお金出すってパターンじゃないの。そういうお宅のAD(←私の夫)はどうなのよ?」
「うち? うちのはお金さえかけなければなんでもいいみたいよ。基本的には区立は歩いて20秒だからそこでいいって考え方なんだよね」
「そうだよね。美央ちゃんち、区立だったら保育園より近いぐらいだもんね。まあ小学校受験に熱心な外人のダンナっていうのもイヤだけどね」
「まあ確かに」
とまあ、春が来れば、こんな話が出るぐらいの感じになってきたのであった。
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