2010年5月19日水曜日

そんなバカな!?の結果発表

 掲示板の前に行列を作る保護者たち。もうドキドキものだ。うん十年前に遡るが、自分の受験のときだってこんなにドキドキしただろうか?
 黙っていると緊張でおかしくなってしまいそうなので、私はひっきりなしにしゃべっている。
 もしひとりだったらどうしていただろうか。
 こんなときにいっしょに受験する仲間がいるのは、とても心強い。

 行列が動き始める。どうやら女子の部の抽選結果が貼り出されるようだ。3人一列で順番に進むように指示され、何十秒か1分ぐらいずつなのか前から順番に3人ずつ掲示板を見て、抽選に当たった人は2次試験の受付に、はずれた人はそのままさようならというわけだ。
 掲示される番号は全部の番号が掲載されるわけではなく、下二桁が掲載される。
 なので、たとえば10番という数字だったら、10番、110番、210番、310番・・・の数字の人が合格というわけだ。

 ここの抽選で当たれば2次試験は11月の下旬で、行動観察を突破できれば、最後の抽選で、最終結果は11月末に決まる。
 2次試験は同じ系列のO小と重なり、その後の日程もほぼ同じはずだが、地理的にも占い的にももしどちらも一次抽選に通ってしまったら、G大附属T小に決まりだろう。
 緊張しながらものんきなことを考えている私。

 いよいよ私たちの番だ。由美子さん(仮名)もタケル(仮名)も掲示板を写メで撮っている。私は掲示された番号に目をこらす。
 52番、52番、52番・・・・・。
 
 昨年度の女子の応募者数は1400人とちょっとで、そのうち一次抽選に通ったのは400人ちょっと。2次を通過したのが44人とかで、最終合格者は24名だという。
 考えれば考えるほどすごい倍率だよなと思う。
 だけど銀座の先生はあそこまで断言したのだ。今年も昨年度並みの倍率だろうから、この掲示板には52番が必ず入っているはず。

 だったのだが・・・・って、ないじゃん!?
 嘘でしょ!! 52番ないじゃんっ!!!

 「あ~あ、はずれだよ」とタケル。
 「うちも。でもいいんだよ。初っ端だもん」と由美子さん。
 
 嘘! 嘘! 嘘! マジっ!? あんたたちがはずれてるのは当然だって!
 でもどうして私の番号がないの? ねえ、なんで?
 目の前が真っ暗になる私。だってこのあと2次のための受付をするんじゃなかったの?
 ガーンっ!!!

 「美央さん!?」
 「姐さん、どうしたっすか!?」

 お、終わったよ。私のお受験は・・・。
 正門に待ち構えている試験問題集やお受験塾のビラを配る業者が憎らしい。
 あまりのショックで口もきけない私。

 タイミング良くバスがやってきたので、3人でバスに乗り込む。
 「姐さん、何固まってるんすっか?」
 「そうよ。美央さん、どうしたの? 顔色悪いよ。あれ? もしかしたら落ち込んでる?」

 当たり前だっつうの!
 「あ~あ、終わったよ・・・・」
 もうほとんど涙目の私。もうバカバカバカ。銀座の先生のバカ。どうせ私なんてクジ運が悪いのよ。そんなアホみたいな倍率のところなんて通るわけないじゃない。
 あんなに期待させてひどすぎる。

 「でもまだ3つ残ってるじゃない」
 「ダメに決まってるよ。もういい。他の3つも受けない。うち本当に記念で何もやってないもん。O女は(G大附属)T小より高倍率だし、あとはペーパーがあるから無理だよ。もう遅すぎる・・・」
 そう。ここを逃せばもう芽はないのだ。あ~あ、もうだめ。号泣したい。

 「あきらめるのはまだ早いっ!!」
絶望の淵に沈んだ私に、カツを入れたのは、いつもはおっとりしている由美子さんだった。

 「ここであきらめてどうするんだぁ~!!」
 由美子さんの声がバス中にこだまする。お受験スーツに身を包んだ保護者たちがギョッとした顔で私たちを眺めていた。

2010年5月15日土曜日

G大附属T小学校 第一次抽選!

 O女大附属小学校の説明会が終わると、午後からはいよいよG大附属T小学校の一次抽選だ。私の手元にある受験票の番号は52番。
 どういう根拠でなのか理解できないが、うちのオカンはその番号を聞いて、「いい番号やないの。縁起良さそうやん」と言っていた。ホンマかいな。

 由美子さん(仮名)とタケル(仮名)の3人で大通りに出ると、由美子さんが「あら、陽太くん(仮名)ママからメール来てるよ」と言った。
 自分の携帯もチェックしてみるとみっちゃん(仮名)がちょうど3人に一斉メールを送ってくれていて、内容は抽選結果だった。
 G大附属T小の男子の抽選は午前中に行われていて、陽太は残念ながらハズれていたということだった。「けどみんなのところは受かっているといいね」とメールの文は結ばれている。
 G大附属T小の抽選はだいたい25~6%ぐらいの合格率だ。だいたい4人受ければ1人ぐらいが抽選に通る計算になる。

 抽選方法は体育館でみんなが見ているところで定員分のクジを引いて、その当選番号を表に貼り出すということだ。クジを引くときに立ち会う必要はないので、結果が貼り出されたころに見に行けばいいということになり、時間がしばらくあるのでランチを食べようということになった。

 夜は居酒屋になるという店に入り、各自食べたいものをオーダーする。
 「そういえばG大附属T小の学校説明会のあと、まっ昼間から飲んだっすよね」
とタケル。
 なんでもないときならこんなとき、このメンバーならビールでも頼んでるだろう。けど今はまったくそんな気になれない。
 お店に入ったあとぐらいからなんだか胃がキリキリと痛み出し、心臓もバクバク動き出している。
 まったくなんて小心者なんだ! この私はっ!

 「うちはここハズしたら、もっと難しいO女っすからね。ドキドキするなあ」とタケル。
 「クジばっかりはもう運だから仕方ないよね。うちはここに関してはダメもとで臨んでるから」と由美子さん。
 
そう、クジばっかりは運だ。しかも私のクジ運は相当悪い。
 けど銀座の先生がうちの子どもたちは揃ってG大附属T小に入るって言うんだもの。その通りになるのなら、今日の一次抽選はほんのその入り口にすぎない。

 52番という番号が貼り出されている光景が目に浮かぶ。残念ながらタケルのところも由美子さんのところもハズれている。
 ふたりの手前、思いっきり「やったあ~!!」と叫びたい衝動をこらえる。
次は2次だ。行動観察だ。行動観察ならまったく受験準備をしていないうちの娘、しかも優等生タイプなら楽勝かも。
 一次当選者は2次試験のための受付を済ませなければならない。
「これから受付に行くから、ここで失礼するね」と二人に申し訳なさそうに別れを告げる私。
「あとで御会式で会おうね」と二人に微笑む私。ガックリ肩を落としている二人。
うれしいんだけど、一人だけ出し抜いてしまったという罪悪感もちょっぴり。けどやっぱり素直にうれしい。
お祭りのときにも二人の心情を考えてあまりはしゃがないように自制せねば。

 昨日から御会式という秋祭りが始まっていて、地元の町は祭り一色に染まっている。私たちが住んでいるところはなぜか祭りが多くて、しかも盛り上がっているのだが、その中でも御会式は特別だ。
講ごとに万燈(まんどう)と纏(まとい)を揺らし、講ごとに掛け声を上げながら練り歩く姿は、激しく日本人としてのDNAに訴えかけてくるものがある。
 なんだかんだといっても、しょせん私は祭りでガス抜きをさせられるイエロー・モンキーの下々の者だぜっ!と身の程を知る瞬間でもある。

 今夜の祭りで飲む酒はうまいはずっ!とひとり妄想に浸っていると、
 「姐さんはなんか余裕の表情っすね!」とタケル。
 「いや、緊張してるよ」
 「姐さんでも緊張することあるんっすか?」
 「まあね」
とか言っているうちに時間がやってきた。

 3人で歩いてG大附属T小に向かう。O女大附属小学校から徒歩でほぼ10分ほどのところだ。
 すっかりおなじみになったこの校門。あと何十回、いや何百回通うことになるのだろうか。
 ワラワラと振って沸いたように集うお受験スーツ姿の保護者たち。自然と背筋が伸びる。
 いよいよ一次抽選の結果発表だ。

2010年5月10日月曜日

O女子大学附属小学校 学校説明会②

 上品そうな学校長が壇上に上がる。第一声が、
 「これだけ志願者の方々に来ていただいても、本校の抽選はひとえに運です。それ以外にありません」ときた。
 そりゃそうだろうな。だって一次抽選だけでも50倍!なんだもん。
 「誠に申し訳ない限りです」と頭を下げる学校長。
 だったら受験方法変えろよなっ。

 例によってビデオを見ながら、学校生活などの説明が行われる。G大系のようなイベントばっかり感はなく、全体的に地味目な感じ。
 そのあとは受験日程に話が移り、この日にもらった受験票を11月末に提出し、12月上旬に一次抽選、その2日後に2次試験(保護者個別面談あり)、翌日2次結果と3次抽選。12月17日は合格者説明会とのこと。
 学校説明会から出願までにずいぶん時間が開いていて、一次抽選以降は怒涛のスケジュールだが、一次抽選自体の日程は4校中、一番遅い。

 この2次試験のときに「インフルエンザ感染拡大を防ぐため」ということで、咳が出ている等の少しでも感染が疑われる症状が親子ともにある場合は、2次試験を辞退してほしいとのこと。
 ええ~っ? だって50倍の競争率を勝ち抜いて、それはないでしょ。厳しすぎ。

 あと特筆すべきことは初年度に42万円もかかるということ。
 その中に制服代なども含まれているらしいが、高くないか? 
 それでもO女は女子なら高校まではたいてい進学できるみたいだし、男子でも中学までしかないとはいえ、泰子の話によればO女の面子にかけて結構いい高校に男子は推薦で行かせてもらえるらしいので、決して男子にとっても悪くないという。

 その後は質疑応答に入り、学校説明会は終了。
 全体的に上品な感じのする学校であった。
 「うちの雪美にはここは厳しいな」と由美子さん。活発な雪美ちゃんはこういうおっとりとしたお嬢様学校は向かないとのこと。
 「でもAちゃん(うちの娘)にはすごく合ってると思うよ。バレエとかピアノとかやっている子も多そうだし、Aちゃんっぽい感じがするけどなあ」

 ・・・だったらそりゃいいけどねえ~。いかんせん50倍だからなあ~。

2010年5月9日日曜日

O女子大学附属小学校 学校説明会①

 10月17日土曜日は都内の国立小学校受験生(というより親)にとって、大きなイベントが2つ行われた。
 午前中に(厳密にいえばこの日以外にもあと2日あったのだが)O女子大学附属小学校の学校説明会が、午後にはついにやってきたG大附属T小学校の第一次抽選である。

 まずはO女子大学附属小学校に向かう。ここの説明会は実は3つのグループに分かれていて、A、B、Cの各グループは、生まれ月に応じている。
うちの娘は8月生まれなので真ん中のBグループにあたり、この日はBグループの説明会なのであった。

 いつものバスに乗り、由緒正し気な校門を通り抜け講堂までまっすぐ伸びている道を歩いて行くと、これまた長蛇の列である。
 もちろん80%ぐらいの父兄はお受験スーツである。このころになるとずいぶんと涼しくなってきたので、スーツでも過ごしやすくはなってきている。
ちなみにこの日の私はチャコールグレーのジェケットと黒のインナー、黒のスカートという、お受験スーツではないけど、とりあえず地味ないでたちだ。

 長蛇の列を見渡すと、おっ、カリンちゃん(仮名)パパことタケル(仮名)と、雪美ちゃん(仮名)ママこと由美子さん(仮名)を発見!

 「よっ!」と2人に声をかけると、
「あ、美央さんも一緒に並んじゃいなよ」
と大胆なことを言う由美子さん。でもこの2人のあとにも長蛇の列である。
 「いや、それはひんしゅくでしょ。いいよ、一番後ろに並んでるから」
と言うと、「ま、今日は単なる学校説明会だから姐さんと一緒に一番後ろに並ぶっすよ」と優しいことを言ってくれるタケル。
 そういうことで、3人で列に連なる。
 携帯のメールを見ると、お受験エキスパートにして私と娘のピアノの先生でもある泰子(仮名)から激励メールがっ!
 「今日、O女の説明会だよね。うちは来週だよ。あと(G大附属)T小の抽選もがんばって! 絶対に結果教えてね。あとでお茶しよう♪」
とのこと。

 ちなみに泰子の娘はO女の幼稚園に通っており、附属小学校の進学も確定している。それでも一般の志願者に混じって説明会を受けないといけないらしく、3月生まれなのでCグループに属する泰子のところは来週受けるということだ。

 受付が始まり、講堂の中に入る。外から見ると重厚な作りの講堂だが、中に入ると改装されたのか、わりと新しくて想像したより明るい感じだった。
 しかし整然と並べられた椅子には隙間なく保護者たちが座っている。これだけ志願者がいても、全志願者のうちの6分の1。今日はBグループの説明会なのだが、男子の部は午前中に終わっている。
 その男子の部に陽太(仮名)ママであるみっちゃん(仮名)も参加していたはずだ。
 土曜日だということもあってか、わりとお父さん方も参加している。タケル以外のお父さん方はいかにも教育熱心そうな見た目をしている。

 そして受付のところで学校のパンフレットが売られている。その額100円也。T大附属T小の10分の1というお手ごろさ。
 100円なのでとりあえず買ってみると、なんと「これで100円も取りやがるのかよっ!」と叫びたくなるような代物だった。
 ホント、つくづく思うけど国立大学も学校法人化されて、予算が厳しいんだろうな。こうやってみみっちく稼ぐしかないのだろうか。

 そうこうしているうちに学校長が壇上に上がった。

2010年5月6日木曜日

計算ミス②

「どうやら結果がまったく変わってしまうものらしいです」
という電話が山木からあったのは、先ほどの電話から10分ほど経ってからだった。
「受付の人が電話に出て、先生に聞いてきてもらったら、そう言われたそうなんです。で、計算し直して先生の方から電話をくれるってことになりました」
「そうか、占い直してもらえるならいいね。まあ電話じゃなくてタダでもう一度占い直してもらうのが一番いいけど」
「あ、そういう手もあったか。でもさすがにそこまでは無理でしょ」
「でもそんなものは計算ミスする方が悪いよ」
「そうですよねえ~。どっちみちまた報告しますから」

というやりとりのあった翌日、次はメールが山木から届いた。そのメールで山木はめちゃくちゃ怒っていた。
なんでも先生が電話をくれたのはいいらしいが、ハイハイと話を聞いているうちに、「特に他にはありませんよね?」と言われ、「ええ。まあ~」と言っているうちに「それでは以上です」ということで電話が切られてしまったというのだ。
最初のうちはこんなものかなと思っていたらしいが、時計を見ると電話占いの時間はたったの7分。
そうこうしているうちにだんだんと怒りが沸いてきた山木は、「バカ野郎っ! 2万円返しやがれ!」という気分になっていったというのだ。
そりゃそうだよな。

しかしこういう場合は「ええ。まあ~」などとおっとりと構えていてはいけない。そこのところがやっぱり山木はお嬢様育ちだ。
ちなみに山木は小学校から広尾にある私立の超お嬢様学校に高校まで通っていて、大学は成城という経歴の持ち主である。お父様は某団体の理事長で、天皇陛下から園遊会にご招待されるような筋金入りのアッパー系だ。
本人が音楽業界やらベンチャー企業などといったヤクザな稼業を渡り歩いてきてといっても、根底がお嬢様なのだ。
そこんところが少しでも元を取ろうと、がめつく突っ込む私とは違うよな。

 商売人の両親から、「定価で物を買うやつはアホや」とか「とりあえず値切っとけ」とか「聞くだけやったらタダや」とか「なんでも自分でやるのは合理的ではない」とか「チビチビ節約するぐらいならそのあいだに稼げ」と言われて育ち、すべての基準は「元がとれる・とれない」になっている私は、銀座の先生のところに行くと息する時間すらもったいと思っている。
 そんな私だから、もし同じ状況になったら電話で突っ込みまくり、質問しまくるね。
 いや、ベストはやはりもう一度タダで占い直してもらうことだろう。

 しかし今週の土曜日はいよいよG大附属T小学校の抽選というのに、ちょっと暗雲が垂れ込めた感じだよな。

2010年5月5日水曜日

計算ミス①

 前の会社の後輩で新婚ほやほやの山木(仮名)から電話があった。
 そういえばそろそろ銀座の先生のところに行ってきたはずだった。夏に予約をしてから3ヵ月ほど待たされていた山木は、「結果は必ず報告しますね」と楽しみにしていた。
 
案の定、山木の第一声は、「今日ね、行ってきたんですよ。銀座に」だった。
「で、お姐さんのアドバイス通りに忘れないうちに言われたこと箇条書きにしなきゃって思って、そのまま近くのカフェに飛び込んで。今そこから電話しているというわけです」
「おお~、どうだった? 何占ってもらったの?」
「まあ基本はダンナとの相性とか、家庭生活ですよね。あとは仕事とか」
「で、当たってた?」
「う~ん。えええ???っていうのはなかったんですけど、へえ~、そうなんだぁ~、なるほどねえ~っていうのはいっぱいありましたよ」
「たとえば?」
「子どもは将来できるとか、いろいろあったんですけど。・・・実はね、私、発見しちゃったんです」
 急に声を落とす山木。

「生年月日のところを足していって最終的に先生、数字を出すじゃないですか。この数式自体は単純だから、どうってことないんですけど、もらった紙をじっと見てたら、なんとダンナの生年月日を計算した表のところ、間違ってるんですよ!」
「間違ってるって何が?」
「だから計算がですよ! 私、計算間違いされたんですよ!」
「はあ!?」

 目の前が暗くなる私。占いなんて当たるも八卦、当たらぬも八卦っていうけど、いいことばかり言われていた私は懸命に信じようとしていた。実際にそうなるといいなって表立って考えていなかったようなことでも、もしかしたら深層心理では望んでいたことだったのかもしれない。

そういう願望を刺激されていた私は、すでに「当たるも八卦、当たらぬも八卦」という心境ではなくなってきている。
ご神託はそうなるべき未来として私の中で定着している。
だからこそ、自分以外の人が占われたこともご神託の通りになっていてくれないと、私の未来まで揺らいでしまう。
その前提のひとつである計算が間違っていた? 

「それ本当なの?」
「私も信じられなくて何度も計算し直したんです。けど何度やっても計算間違いがあるんですよ。結局占ってもらったことの8割がダンナに関係あることなんで、結果も全然違うものになってしまうと思うんですけど、こういうのってどうしたらいいと思います?」
「そりゃ、2万円も払ってるんだから、放っておくことないよ。電話してみたら?」
「そうですよねぇ~」

「そうだよ。ただ先生の占いって霊感みたいなものあるから、生年月日はすべてじゃないとは思うけど。考えられるのは、①計算が違っていても占い結果は変わらない ②一部変わるところもある ③全然変わってしまう・・・のうちのどれかだよね。まず、それを確認しなよ。そのうえで占い直してもらうとかしないと。だって2万円だからね」
「そっか、まずは結果がどれくらい変わるかですよね。ありがとうございました。じゃあ、今から連絡してみます」
「また結果教えてね」
「はいはい。お姐さんのブログ的にはおいしいネタですもんね(←なので今、取り上げている!)」

さすがは山木。わかってるぜっ!

2010年5月1日土曜日

T大附属T小のパンフレット

 志願票を取りに行った日の夜、夫はバンドの練習のために出かけていった。家の近くのスタジオで2時間ほど練習したあとは、いつもメンバーを引き連れてうちに帰ってきて、軽くみんなで飲むのが定例になっている。
 この日、夫が連れて帰ってきたのがカズヒロ(みっちゃんの夫であり陽太パパ)とタケル(洋子の夫でありカリンパパ)全員仮名である。

 陽太の第一志望がT大附属T小だったことから、「今日、誰が志願票取りに行ったの?」と聞くと、「俺、行ったよ」と答えるカズヒロ。
タケルのところは試験のあるT大附属T小とG大附属O小はパスだという。完全に運試し組だ。
 「パンフレット買った?」と聞くと、
 「なんか並んでたからめんどくさくてさ、買わなかったら光子に“何やってんだっっ!!”って殴られそうになった。マジ、あいつ怖いよ。必死すぎて」
と「そんなことよりビール、ビール」とうれしそうにビールを注いでいるカズヒロ。

 夫がバンドの練習に行っている間、パンフレットを流し読みしてみたのだが、なんだかすごい学校であった。
 「130年の歴史」とか「校章は明治天皇から下賜された御紋」とか「本校での教育成果が全国の公立小学校を牽引」とか、もうハハア~と気分は「お代官さま。おねげぇしますだ」とひれ伏す下賤の者だ。
 もう超上から目線! 皆の者、控えよっ!って感じ。

 「本校生徒が乗り越えるべき3つの試練」というのもすごい。
 まずは有名な遠泳2キロ。あとは2500メートル級の登山。そしてスキー。
 なんだかめちゃくちゃ体を鍛えまくってるぞ。
運動オンチで集団行動が苦手で、競争させられたり強制されたりするのが死ぬほど嫌いな私には絶対に向かない学校である。
 自分だったらまず不登校になるな。変な確信をする私。

 そして教育目標もすごい。
 なんといっても「国民的自覚を持つ子ども」なのだ。
 国民ですよ。国民! 国民と言われるとその前につく冠が「日本」というより「大日本帝国」のほうを思い浮かべてしまう私って偏ってる?
 しかもうちの子ども、ハーフだし。国民って言われてもなあ~。

 あとは「文化を継承し、創造し~」とか「人間としての自覚~」とか、もう「自覚」を促されっぱなしなのである。
 でも自覚って強制されて芽生えるもんかね?

 パンフレットを見れば見るほど、自分には合わないT大附属T小学校。
 要はスパルタチックなんだよなあ。

 そうは言っても、私に合わなくても(←たぶん夫にも合わなさそうだが)、娘には合っているという可能性はある。
 あ、でも銀座の先生に娘もT大附属T小は合わないって言われてたか。
 じゃあ、だめじゃん!!

 しかも結果が出るのがここが一番遅いし。
まあどうせ合わないんだったら、クジでとっとと落としてもらった方がスッキリするかもね。