田上さんも森田も大学のマスコミOB会のメンバーだ。
森田は以前にも紹介したとおり、私とは大学も同学年でしかも最初の会社で同期だった。今は若くしてその会社(音楽系出版社)の社長をしている。
20代のころはどれだけふたりで飲み明かしたかわからない。
田上さんは私や森田よりも3期上の先輩で、超大手広告代理店Hの部長だ。田上さんはたまたまずっと私や森田がいた会社の親会社のほうを担当していた関係で、新入社員のころから可愛がってもらっていた。
私は兄がいないので、お兄ちゃんってどんな感じかわからないけど、田上さんは「私的好きな男、嫌いな男(←アンアン風)」ランキングではほぼ20年近くにわたって、ぶっちぎり「お兄ちゃんにしたい」ナンバーワンなのだ。
あの穏やかな関西弁で、「おまえはほんまにしょうもないヤツやなあ~」と言われると、もう「てへっ」ってなもんである。
田上さんは超大手広告代理店Hで異例なスピード出世を遂げ、部長就任最年少記録を打ち立てたすごすぎる男だ。
当然仕事もバリバリこなすが、人望も厚く、地方大学出身者にも関わらず、田上さんの馬力でなんと我大学出身者たちがその後、続々と超大手広告代理店Hに送り込まれ、学閥を形成しているという。
それもありマスコミOB会ではキーパーソン中のキーパーソンであり、みんなの憧れの的である。
そんなマスコミOB会の中でも暴れ馬で、好き嫌いの激しい本田くん(仮名)ですら、田上さんのことは尊敬していて、飲み会では必ず彼の隣りの席をゲットしているほどだ。
そうか~、今日は本田くん、森田、田上さんの4人で飲むのか。ナイスすぎる組み合わせ。つくづく洋服がイマイチなことが悔やまれる。
いつなんどき何があるかわからないから、おしゃれにはやっぱり気を抜いたらだめよね。
そう強く戒められた金曜日の昼下がりであった。
0 件のコメント:
コメントを投稿