「学習院だなんてありえないですよ! 私、働いてるし(←学習院は母親が働いていると入れないって聞いたことがあったから。ガセだったらスマン)、学習院に入れるような家柄でもないし」
「うーん、じゃあどこだろう。制服がね、学習院に似てるんだけど。女の子の制服も見えてて、こっちはなんか古臭いなあ。セーラー服っぽい感じにも見えるんだけど。女の子の制服は、学習院じゃないから。やっぱ、学習院じゃないってことか・・・」
何やらブツクサ独り言を言っている先生。
そういえば私と娘のピアノの先生でもあるママ友泰子(仮名)が来たときも、「セーラー服が見える」なんて話が出て、それがO女のものだった!なんて話もあったよなあ。
先生ってきっと東京の人なんだろう。そうじゃなきゃ、小学校とかの制服とか普通知らないもんね。
「うーん、どこかなあ。見たことある制服なんだよなあ。しかも男の子のほうがバッチリ出てるよなあ」
男の子ですって!?
「先生、次に年長になる子どもは娘なんです!」
「え??? そうなの??? 男の子じゃないの?」
なんだか焦っている先生。
ちょっと前にテレビで保険かなんかのCMでやっていた「猫を飼っていますね?」「いいえ、犬なんですけど・・・」なんて、いんちき占い師に診てもらってトホホなんて場面を思い出してしまう。
さすがにそれはこの先生に対して失礼か。
「え? 女の子? じゃあなんでこんなに男の子の制服がハッキリ見えるんだろう?」
お、まさか、まさか。男の子の制服って、うちのひょっとしたら天才息子のことか!?
しかし彼は気まぐれすぎて、絶対に受験とか無理なタイプだ。
「実はうち、年子で次の次に年長になる子は男の子なんです」
「あ~、そういうことか。でもちょっと待ってくださいよ。そんな先の話じゃないんですよ。じゃあ娘さんの生年月日教えてもらえますか?」
「ああ~、なるほど。はいはい」
娘の生年月日を例によって、足していって逆三角形の数字の塊にしている先生。数字を見て何やら頷いている。
「娘さん、受かりますよ。確率がかなり高いです。この子の着る制服は・・・・」
「いや、先生、でも、うち歩いて超近いところに小学校があって、みんな通ってるんですよ。全然、そこでいいのに」
「でも区立に行くってのは、出てないんだよなあ~」
「私立は、うち、無理ですよ。財政的に。あ、インターナショナルスクールとかは?」
「インターナショナルスクールも出てないです。私立でもないし・・・。それで、この制服・・・。特に男の子の制服・・・・」
「しかも姉弟でバラバラに学校に行かれても困るし」
ブツクサ言う私。
「あ! わかった! はいはいはいはい。わかりましたよ。学校!ここで決まりだわ」
「!?」
「T小学校ですよ、国立の」
ええええ!!!!!!! 国立小学校ですか!?
うそ~!? 受験勉強とかってまったくやってないんですけど!
国立ですかあ~!!!!
0 件のコメント:
コメントを投稿