2009年7月21日火曜日

銀座2回目⑥

「うん、間違いない。T小ですね。受けるんですよね?」
 「ええええ!!! まあ記念では受けてもいいかなとは思ってたんですけど・・・・うち、T小よりもO女とかT大付属のほうが近いんですけど」
 「うーん、この子はT大付属って感じじゃないんだな」
 感じじゃないって言われても・・・。
 しかしT小。考えてもいなかったぞ!!! 国立小学校だということは知ってるけど、いったいどんな学校なんだ!?

 そういえば、近所で2年保育時に受かってT幼稚園に行っている同い年の女の子がいたっけ。
 その子はエスカレーター式で、娘が小学校に入った年にT小の生徒になっているはずだ。
 その子のママは専業主婦で、同じ専業主婦のママ友と3人でいつもつるんでいた。
私はちょうど育休中にその3人組としょっちゅう児童館なんかで鉢合わせていた。
年少時に3人とも同じ私立の幼稚園に入り、年中時に3人そろって国立の幼稚園を受験したら、ひとりだけ受かったので、その他ふたりのママから絶縁されてしまったのだという話を、泰子(仮名)から聞いたことがあった。
 何やら「あんな子が受かること自体おかしい!!」と半狂乱になったT小に入れなかったほうのママと、受かったほうのママは相当仲良かったのに、娘の受験一つで完全決裂に至ってしまったという。

やっぱりこういう話を聞くと、一昔前に起こったお受験殺人事件を思い出してしまう。
 ああ~、やめておくれよ、まったく。
 子どもとはいえ、他人なのにどうしてそんなに一生懸命なれるんだろう?  なんでそんなに必死になれるんだろう? 
 私がもしかしたら冷たいのかな。
 お友だちが受かったことを笑顔で「よかったね」って言う代わりに、「あんな子が!」なんて髪を振り乱すような親にだけはなりたくない。
 そこまでして国立に入りたいって思う人がいるってことだろう。

 「国立ってみんなが入りたくって、相当その場合って子どもなのに勉強させてますよね? うちはそういうお受験塾にも行ってないし、全然準備なんて・・・」
 「いいんですよ、準備なんてしなくても」
 ええ!!! それはだめでしょ!

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