「娘さんはコツコツと努力するタイプで、真心のある子ですね。この子は本当にまじめで、心の優しい子です」
引き続き子どもたちの話をする先生。
前回も娘に関しては同じようなことを言っていたよなあ。
確かに娘はピアノでもバレエでもコツコツと練習するタイプで、基本的にまじめだ。誰よりも他人に気を遣うタイプで、私の血をこれっぽっちも引き継いでいない感じ。産んだとき、あんなに痛かったのにな。どういうことだ、いったい。
弟と何かを分け合うときにも、
「私は小さいほうでいいから」
という健気な子なのだ。まだ5歳なのに、なんという心優しさなのだ。
そうだよ、先生。娘のこと、当たってるよ~。
「高校まではエスカレーター式に行きそうですけど、大学受験はしますね。パパの国か日本の大学に行きそうです。向いているのは法律や会計や看護の世界です。公務員もいいです」
「そして、息子さんはこの子は楽しみな子です。天才ですよ、期待していいです。けど、この子は気まぐれで好きなことしかやりません。お姉ちゃんみたいにコツコツと努力することを覚えると最強です。ぜひ努力することを教えてあげてください。この子もT小です。お姉ちゃんと同じで高校までエスカレーター式で行きます。大学はちょっと特殊な分野を専攻しそうです。日本の大学ではないですね。たぶんアメリカの大学かな。医学や芸術関係が向いています。世界で活躍しますよ」
まじですか!!!!
「世界」とは先生も大きく出たもんだ!
「天才」「気まぐれ」「好きなことしかしない」
前回も言われた息子のキーワードだ。
天才かどうかはわからないけど、確かに息子は気まぐれで、周囲の人間を大いに振り回している。
ちなみに娘が、「私は小さいほうでいいから」と言い出すと、
「ぼくは大きいほうでいいから!」
とすかさず返すお茶目な野郎だ。こいつ、絶対に私の息子だ。
気まぐれなところが皆無な夫は、いつも息子がわからないと言い、自分の血をこれっぽっちも引き継いでいない感じがすると言う。
娘は夫に似ていて、息子は私に似ているっていうのは、1回目のときから先生に指摘されていたが、このところ改めてその通りだと思う。
「彼は名誉やお金や地位よりもやりたい勉強や仕事があるのです。高校生ぐらいからやりたいことを考え始めるでしょう。必ず彼のやりたいことはやらせてあげてください。彼のやりたいことはお金がかかりますが、そのころのあなたたちならだいじょうぶです。彼はいいですよ。とっても」
大学でお金がかかるのかあ~。そりゃあ、医学とか芸術をアメリカで学ぶんならお金かかるよなあ~。
そんなの払えるのか!? 私たち!
まあ、息子に関してはT小に行けるかどうかは2年以内に結論は出るが、大学まではまだまだ先の話だなあ。
自分のことを聞きにきたつもりだったが、しょっぱなから子どもたちの話がてんこもりである。
まさかまさかいきなり受験のことなんて、言われるなんて思ってなかったよなあ。
こんなことを聞いてしまったら、私も「なんちゃって」受験ママになってしまうのだろうか。
すでに、帰ったら速攻で受験情報を集めようと考え始めている単純な私だ。
「そして、あなたのご主人のお父様、すなわちあなたにとってはお舅さんのお話をこれからします」
おお、夫のパパ。英語で言うところの「ファーザー・イン・ロー」のことだな。
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