「ご主人が48歳過ぎたら収入もドーンと上がりますよ」
やったあ~!! ドーンっとだって! いいぞ、いいぞ~。
「あなたも50歳過ぎたら収入が増えますから、豊かな老後を過ごせますよ」
キャッホウ~!!
「下の男の子の学費が大学でかかりそうですけど、それもそのときのあなたたちの収入ならだいじょうぶ」
イエーイ!
「海外生活とかありますかねえ?」
「子どもたちが大きくなるまでは、海外は旅行ぐらいですかねえ。あとはイギリスと日本を行ったり来たりかな」
「宝くじとか当たります?」
「それは当たりません(キッパリ)」
ちぇっ! なんだ、つまんないの。
「子どもたちの習い事はどうでしょう? たとえば娘はバレエとピアノをやっているんですけど」
「両方ともいいですよ。娘さんは努力家だからコツコツやっているでしょう。長く続けることが大事ですから、娘さんにとっていいことですよ」
「息子なんですけど、息子には今年の4月からバレエを、小学生ぐらいになったらピアノをやらせたいんですけど」
「バレエですか・・・・うーん、息子さんにバレエは微妙だなあ~。だめじゃないけど、この子、すぐに辞めますよ。好きなことしかしないから」
「え!? バレエだめですか?」
ガーン! 夫はいまひとつ賛成してくれないけど、私は男の子がバレエをやるのはカッコいいと思っていて、しかも女の子と違って圧倒的に男子のバレエ人口は少ないから、どれだけへタレでも必ず王子役は子ども時代、ゲットできるというメリットがある。
しかも親バカかもしれないが、うちの息子はイケメンである。伊達にハーフじゃないぞ。
実際に娘のバレエの先生に、「息子もバレエを習わせたい」と相談したら、「ぜひ♡」と瞳をウルウルさせ、「なんだったら、私、養子にしてでもあの子だったら徹底的に教育しますよ」とまで、言ってくれていたのだ。
先生にバレエはいまひとつと言われたって、引けないわ。
「ピアノはいいですよ。彼には芸術的なことをさせてあげてください。とにかくこの子はコツコツと努力することが必要です。あと駆け巡るようなこともいいですよ」
「駆け巡るってサッカーとかですか?」
「サッカーもいいですねえ。あと乗馬もいいですよ」
おい、それこそ学習院のお坊ちゃまの趣味じゃないの!?…………….
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