2010年12月2日木曜日

ピアノの発表会♪②

そして発表会当日。
発表会は泰子(仮名)と真由子先生(仮名)の教室の合同で行われるのだが、泰子は東京と埼玉の両方でピアノ教室をやっていて、埼玉の生徒のほうが人数も多い。真由子先生も埼玉の人なので、場所は毎年川口のリリアホールか、与野本町の彩の国さいたま芸術劇場というのが相場になっている。
今回は川口のリリアホールが会場になり、HANAちゃんも駆けつけてくれた。

今年の娘の衣装は真美ちゃん(仮名)から借りた、全身にスパンコールが散りばめられている白いヒラヒラフリフリのドレスだ。
今回は娘も楽屋で美容師さんに髪をやってもらうために、真美ちゃんと真由子先生の娘麻奈ちゃん(仮名)とともに鏡の前に座っている。
3人とも小学1年生と同い年。真美ちゃんも麻奈ちゃんもそれぞれ先生の娘だけあって、派手なドレスを着た女の子たちの間でも毎年際立って華やかにしている。
真美ちゃんはピンクの、麻奈ちゃんはレモン色のヒラヒラフリフリのお姫様ドレスに、ふたりとも「キャンディー・キャンディー」のイライザか、はたまた「ベルばら」のマリー・アントワネットのように巻き髪でティアラをつけている。
娘は髪をふんわりアップにしてもらいこれまたティアラと、3人が揃うとピアノの発表会というより七五三のようだ。
もし私が小1のときこんなお姫様みたいな格好をさせてもらったら、狂喜乱舞しただろうなあと思っていたら、やはりいまどきの子どもの3人もお姫様のような格好をしているとワクワクするらしく、「私たちが一番お姫様!」とずっと3人で楽しそうだ。

今年の発表曲は、私はショパンの「雨だれ(←簡単バージョンね)」、娘はブルグミューラーの「タランテラ」だ。
娘にとっては2回目の発表会で、去年は「かたつむり」と「聖者の行進」を弾いた。両曲とも単音のみでいかにも幼児の発表会の曲という感じだった。今から思うとそんな幼稚な曲を水色のゴージャスなお姫様ドレスで弾いたのだから、トホホである。
しかし今年の曲は全然違う。もう両手でバンバン、ペダルも踏みまくりである。「タランテラ」のレベルがどれぐらいかというと、私が弾く曲より遥かに難しい。たった1年でものすごい進歩である。

 ここの発表会は3部構成になっていて、1部は初心者、2部は中級レベル、3部は上級レベルとわかりやすい構成になっている。
去年娘は1部の2番目の出場だった。私はかろうじて3年ぐらい前から2部に入れてもらっている。
 今年娘の出番はなんと3部のトップバッター。初心者からいきなり上級レベルに大抜擢だ。
 「Aちゃんはうちのホープだから3部にしたよ。3部のトップバッターにコケられると話になんないから、絶対に完璧にしてきてね」
と泰子からものすごいプレッシャーをかけられた。

 さらにプレッシャーなのは、娘の次に真美ちゃん、麻奈ちゃんと続くのだ。 
当たり前だけどふたりとも母親がピアノの先生なので衣装が派手なだけではなく、それ以上にものすごい英才教育を受けている。
 もうふたりとも幼稚園の段階でシューマンとか弾いちゃっているのだ。
そもそも泰子は真美ちゃんが受験などで邪魔されることなく音楽に専念できるように、幼稚園受験を頑張りその結果O女大附属という、見事幼稚園から高校(←希望すれば大学も)までのエスカレータ式の学校の合格切符を手にしたのだ。
もう気合が全然違う。

いいのか? こんなところに娘が入ってきて。

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