まず空間を表す十干(甲、乙、丙、丁~発までの10の漢字)と、時間を表す十二支(子、丑、寅、卯~亥までの12の干支)がある。十二支に比べ十干は2つ足りない。この足りない部分が来た時期がいわゆる「天中殺」なのだという。
また十干と十二支にそれぞれ+と-があり、その組み合わせは60通り。60歳を還暦というのは、その組み合わせがまた初めに戻ることから還暦と呼ぶという。
「運」について言えば、宿命は先天運、運命は後天運なので、「宿命は変えられない。けど運命は変えられる」というのは、まったくその通りらしい。
なるほど~。ほおぉ~。こりゃあ~、ためになるなあ~。
そこまでの話はよかった。けどそれから延々と続くレクチャーは、私には苦痛だった。山木たちはこのレクチャーがおもしろかったと言っていたが、なんだかこれ以上は私にはチンプンカンプンだったのだ。
話の内容が頭に入っていかないというのか、ここへ訪れる前に、息子の保育園の親子遠足で行った葛西臨海公園で走りまわされたことの疲れが一気に出てしまい、猛烈な眠気に襲われた。意識が薄れていくたびに、テーブルに置かれた「ご自由にお召し上がりください」とメモが添えられている飴のカゴに手を伸ばし、むしゃむしゃとリンゴ味やらぶどう味の飴を片っ端から口の中に入れていく。
もう口の中はリンゴ味やらぶどう味やらみかん味など混ざり合って、まさにミックスフルーツ状態! アゴが変な感じなのである。
しかも渋谷の父ったらホワイトボードにいっぱい漢字を書き込んでいて、読めないっちゅうの!
「美央さんは異常干支なのでいわゆる“せんじょう(←戦場!?)の花嫁”タイプと呼ばれるもので・・」
ホワイトボードに思いっきり、「異常干支」と書く渋谷の父。なんだか字面だけ見ると、なんだよそれって感じ。
「戦場の花嫁っちゅうのは、平時より有事に強いんだな。戦後のどさくさとか、世の中が乱れているときのほうが、本領を発揮できるんだよ。その代わり平和なときにはいまひとつというか。こういう人は揉めてる家に嫁ぐと揉め事が収まったりするんだけど、どう? ダンナの実家とか揉めてない?」
「まあお姉さんたちが揉めてるらしいですけど・・・」
「やっぱりなあ。けどあんたが嫁いできたから、そのうちおさまるよ。あと申と酉のときが美央さんの天中殺で・・・・」
専門用語を大いに交えながら解説する渋谷の父。
具体的に言われたことをまとめると・・・
・天中殺は2016~17年。2010年は8~9月が不安定。
・生月中殺で家族や社会からはずれやすい(←はずれもんですか・・・)。
・家を出る宿命(←確かに)。子どもはひとり(←ふたりです!)。兄弟はなし(←3人姉弟です!)。
※ただしこれには説明が必要で、この数は実際の人数ではないそうで、縁の薄さを表すそう。私が家を出る宿命なので“兄弟はなし”ということになるし、子どものうちのひとりは家を出るので“家に残るのはひとり”と出るそうだ。
・本質は「玉堂」で知性を表し、しっかりした母親で学校の先生タイプ。古典、伝統、古風、礼儀、理屈っぽく、理論好きと出ている(←そんな自分を見てみたい!)。
・人から映る姿は「司禄」。妻の星で、家庭的で堅実。情報収集に長け、蓄財に良し。いわゆる良妻賢母で約束事やしつけをよく守る(←どひゃ~。誰もそんなふうに見てないと思うけど・・・)。
・性質はプライドが高く、自尊心が強く、几帳面で、夫の名誉を守るタイプ(←爆笑)。
・俗に言う“あげまん”タイプ(←じゃあ、なんで結婚以来、夫の収入が下がり続けてるの?)。全体的にバランスの取れた良い運勢。波はあまりない(←乱世のほうが本領発揮できるんだろ?)。
などなどが私の運勢。では夫はというと・・・。
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