9月も過ぎるとそろそろ、百貨店に行くたびにお受験用のお洋服のディスプレイがやたら目につくようになる。
近所の百貨店でも「○○百貨店のお受験セレクション」という手のひらサイズの小冊子みたいなものが作られていて、参考までに見てみると、ガーン! なんだよ、この金額!? 舐めてんのか?としかいいようのない商品ラインナップである。
たとえばお母様用のお受験スーツ。18万円也。
しかし毎回思うけど、このお母様のスーツってどうして判を押したようにどれも同じなの? 何か決まりでもあるのかね?
紺のスーツでジャケットに襟が付いていて、スカートは膝が隠れるくらいの丈、ジャケットはウェストとかあまり絞っていなくて腰骨が隠れるぐらいまでの丈の野暮ったいスタイル。お受験の面接以外では着る機会がまったくなさそうな、着回しのまったく効かない用が済めばタンスの肥やしにもならなさそうな使い道のなさ500%のスーツ。
この百貨店でお受験スーツ用に商品を展開しているのが、かの英国有名百貨店の名を冠したハロッズ、ツゥー・ビー・シックの2ブランド。
スーツだけならまだしもお受験スリッパ、お受験バック、お受験セカンドバッグと続き、お受験スリッパなどはスリッパのくせして5000円近くもするのだ。
しかもお母様の足元を美しく見せるスリッパなる珍妙なスリッパもあって、底が目立たないように斜面のついた厚底になっているので、ヒールと同じ効果があるそうな。
そして書類入れなどに使うお受験セカンドバッグ。紺色の布製やナイロン製のもので地味にリボンがついていたり、縁取りがついていたりして上品な作りではあるものの、しょせんセカンドバッグである。どうしてこんなものに2万9800円という強気の値段がつけられるのか?
さらに大人用は5万歩ぐらい譲ってまあいいとして(←よかないが)、問題は子ども用の商品だ。
スーツはある程度仕方がないにしても、キュロットに1万3千円という値付けをするのってなんなわけ? あとブラウス8千円とかさ、紺のカーディガンとかが2万円するって、いったい何様?
あと子ども用の小さなハンカチが800円とかさ。
とまあ、百貨店に出かける度にお受験グッズ並びに洋服をチェックしては毒を吐く私。
こういうのって気になりだすともうだめなんだよね。
「臭い」ってわかっているものをわざわざ何度も嗅いでみる感覚に近いのかしら?
国立は一次が抽選なので、抽選が通らない限りこういったグッズは不要だ。
けどお受験エキスパートである私と娘のピアノの先生・泰子(仮名)は、4校受ければ確率的に必ず1校は抽選に通ると断言している。
それが正しければいずれはある程度の準備が必要になるのか?
9月半ばになると各校大雑把な選考試験のスケジュールが出てくる。
しかも各校、手続きがそれぞれバラバラで、書類の提出だの、配布だの試験以外でもかなり頻繁に学校に足を運ばなければいけない。もう複雑なことこの上なし。
いつ何を用意すればいいのか、整理するためにも4校のスケジュールをエクセルで作成。
9月から12月までのカレンダー形式にしたので、ひとめでわかる優れものだ(←自画自賛!)。
心優しい私はお受験仲間のみっちゃん、由美子さん、洋子(全員仮名)の分もプリントアウトして、「役立ててね♪」とメッセージを付けて、保育園のそれぞれのロッカーの中に入れておいた。
この時点ではまだまだ私はお気楽能天気だったのだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿