翌日の午前中は産業医の先生に紹介してもらった某大学病院の精神科に行かなければいけなかった。
だって私は適応障害だって診断されちゃったんだから。そう診断されれば異動ってできるんだろうか?
家族みんなを送り出してから、ぼんやりといろんなことを考える。
するとそこに人事の役員から電話がかかってきた。
「昨日、あれから社長の了承ももらいましてね」
「はい」
「異動が決まりました。来週から新しい部署にお通いください」
やった~! やった~! やった~! やった~!!
とにかく異動できた! 万歳!
異動先は未知の分野なところだったが、特に異論はなし。
「ありがとうございました!」
電話の相手に向かって深々と頭を下げる。
さっそく事態は動いた。銀座の先生は異動線が出ていないから、異動できる可能性は半々だと言っていたが、いきなり異動できたじゃないか!
銀座の先生はキーになる人が私のことを誤解していると言った。それは誰なんだろう? この人事の役員なんだろうか?
「あの私、子供とかいますけど、忙しいのとかがいやなわけじゃなくて・・・」
「はい、わかりますよ。けど無理しなくていいですよ。まずはご病気を治してから。今日大学病院に行ったら、お医者さんには人事異動で来週から環境が変わりますときちんと説明してくださいね」
「つかぬことききますけど、このセクションが入っているビルって2つのビルが合わさったようなコの字型をした建物ですか?」
「さあ~? 言われてみれば建物がふたつ合わさったようになっているかもしれませんが、コの字になっているかどうかまでは。それがどうかれさましたか?」
「いえいえ。すみません。だいじょうぶです。ありがとうございます!」
取り急ぎ異動だ!
0 件のコメント:
コメントを投稿