教育長は騒然としている聴衆を諌めるわけでもなく、粛々と隣接校選択制の説明なんかをしている。
ちなみに我が区の隣接校選択制とは、小学校を地区ごとにブロックで分けてその中で行きたい学校を選べるという制度だ。
もちろん住所によって学区は決まっているのだが、各校に選択制で行ける児童数の定員があって、人気のある小学校には定員以上の児童が殺到する。その場合はくじ引きで決めるというルールがあるそうで、うちの娘の学区は家から数秒のM小学校だ。
そしてN小学校、H小学校、T小学校、I小学校、そしてMZ小学校の4校がうちの場合の隣接校にあたる。
この中でダントツに人気があるのが、超高級住宅街にあるMZ小で、毎年くじ引きが行われるのだという。
わざわざこの小学校に子どもを入れるために他地域から引っ越してくる親御さんもいるらしく、中学受験率はほぼ100%! 教育熱心な親が多いのでPTAの役員なんかは数秒で決まってしまうという公立らしからぬ小学校だ。
片やうちの学区にあるM小学校は、数年前に3つの小学校が合併してできた新設校だ。そのため校舎は最新設備を誇っている。うちの保育園からは7割ほどここの小学校へ進み、またMZ小学校のざーます的な校風を嫌って、MZ小学校区なのにも関わらず、こちらをわざわざ選ぶ親もいるという。まあよくも悪くも普通の小学校だ。
中学受験率も18%ほど(だいたい首都圏の平均受験率。しかしうちの区の平均は50%ぐらいだと思う)とMZ小学校とは大違い。都心の小学校の割には代々ジモティ率の高いエリアで自営業の親も多い。
M小学校はとにかくうちから近いので、夫なんかはこの小学校以外眼中にない。
それにしても会場がうるさい。赤ちゃんの泣き声や、ぐずる子どもたちの声、大きな声で叫んだり笑ったりしながら、会場の中を走り回る子どもたち。
ひっきりなしにしゃべりまくっている保護者たち。
いったい、なんなんだ。節度と言うものがこの人たちにはないのかね?
しかし会場を見渡すと、うちの保育園から来ている保護者も数人に過ぎず、中でもマジメなタイプというか比較的キッチリしているお母さんたちだけだ。
ってことは、これでも来てるだけでもマシってやつなの?
すでに保護者説明会自体が学級崩壊みたいになっているのだ。
なんだか公立小の実態を見せつけられたようで、暗澹たる気持ちになる。
まったく、人の親なんだから、先生の話ぐらいキチンと聞きましょうね!
その後の個別相談では、学童クラブのコーナーへ行き、うちから一番近いM小学校の学童でも違う小学校へ通っている子も受け入れてもらえるという話を聞けて、みっちゃんといっしょにホッとする。
小学校になったら共働きの親にとって、わが子の放課後の過ごし方は大問題だ。
もし国立小学校に受かったら、そこから学童へは自力で行ってもらわないといけないが、そのあたりは受かってから考えることにしよう。
しかし個別相談で残っている親はほとんどいなかった。みんなあまり教育に関心がないのだろうか? はたまた関心のある親は最初から公立など考えてもいないのか?
そういえば知り合いのお受験しそうなお母さんは誰も来ていないよな。
なんだかいろいろと考えさせられる学校説明会だった
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