このところ、早紀ちゃん(仮名)からの電話がやけに多い。
また早紀ちゃんの行きつけの飲み屋はうちの近所にあるから、子どもたちが寝静まったあと、夫に留守を頼み、合流したりすることも。
私たちが話している内容は、ずばり、エデュケーションとエンターテインメントを融合させたエデュテイメントを自分たちの手で作り上げられないかということだ。
行動の早い早紀ちゃんは、組むなら前の会社がいいと、今では人事部の次長になっている志木さん(仮名)に電話をして、新しいプロジェクトを始めるには、社内の誰と誰に話せばいいのか?というアドバイスを求めた。
前の会社は今では何十と細かく分社化されてしまい、誰がどこにいて何をしているのかさっぱりわからなくなってしまっている。
そういった意味で志木さんにアドバイスを求めたのは賢明だと言えよう。
志木さんのアドバイスによれば、そういった場合の王道手段は、(通常業務以外の)新規プロジェクトの発案者となるのは社内のマーケティング会社で、現場担当者は田町(仮名)という女性だという。
マーケティング部門が頭だとすると、手足となる実働部隊は有岡さん(仮名)が実質トップの販売会社DS(仮名)が担い、その現場担当者は山田透(仮名)ことトオルになるとのこと。
っていうか、全員知り合いなんですけど・・・・。
早紀ちゃんにとってもそれは同様だったらしく、
「なんだよ~。蓋開けりゃあ~、全員お前かよっ!ってメンツじゃん!」
と拍子抜けの様子。
「それだけ話しやすいってことじゃん」
「まあ、そういうことだな」
ということで、さっそく全員集合して飲むことに。
志木さんは私がモロッコ音楽を作っていた頃に、ちょうど原版管理をやっていて、何度か相談に乗ってもらったことがある。
田町は販推(販売推進)にいたので営業所への根回しをお願いしたり、トオルは音楽雑誌の編集者だったときに広告担当だったので、やりたいアーティストがあるときはよくそのアーティストの広告をピンポイントで押さえてもらったりしたものだ。
有岡さんにいたっては3度も上司になったことのある非常に縁の深い人である。結婚パーティのときだってちゃんと駆けつけてくれた。
そのメンバーが全員揃って飲むなんてなんかうれしいなあ~と能天気に楽しみにしていたら、早紀ちゃんがガンガン電話をしてきて、みんなに会うまでに自分たちのプロジェクトのアイディアをまとめたいという。
ふう~ん。プロジェクトのアイディアねえ~。
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