2010年3月4日木曜日

アルゴクラブ

そうこうしているうちにアルゴクラブの時間が始まった。
なんと子どもたちはうちの娘を入れても4人しかいなくて、コーチと呼ばれる講師が3人もついている。
 手厚いなあ~。
 どうやらここでは子どもたちの競争心を適度に煽ることでやる気を引き出す方式らしく、よく出来た子どもにMVP賞を与えたり、態度が良かったらマナー王に選んだりして全員の前で褒め称えるようだ。
 元気にみんなであいさつをして、授業が始まる。授業は1時間半。
 うちの娘は陽太(仮名)と同じグループに入れてもらって、何が始まるんだろうと期待に胸を膨らませている様子だ。

 数字の記憶ゲームをやったり、パズルを組み合わせたりしていたのだが、後ろで見学している私とみっちゃん(仮名)に、
 「お母さん方もどうぞ」
とパズルを手渡される。3分間の間にいくつもの組み合わせを試すということらしいが、なんと私もみっちゃんも一回もできない。
 「あれ? 何これ?」
と大の大人がふたりであれこれ試している傍らで、何度も子どもたちの「できた!」という元気のいい声が上がる。

 多い子はなんと3分間に9通りも組み合わせてみせ、陽太も7通り作っていた。うちの娘は慣れていないものあるけど、それでも1通りはできていて、次々と積み木だとか、詰めアルゴだとかやらされ、どんどん出来る子どもたちとは対照的に、何を試しても私もみっちゃんも全敗という有様だった。

 「私、これでもちゃんと大学出てるんだからねっ!」
と小声で、でも思わずヒステリックに舌打ちする私。
 「私だって、中学から雙葉よっ。こうみえても管理職よっ!」
とみっちゃん。
 ダメだなあ~。大人って。ここまでできないとは。
 まあ私は元々超文系だからしょうがない気もするけど、なんとみっちゃんは数学科出身なんだとか! 
 全然ダメじゃん!

 けどアルゴクラブの子どもたちってすごい。きっと頭が柔らかいから先入観にとらわれず、パズルを組み合わせていくことができるんだろう。
 こう鮮やかに通っている結果を見せつけられると、行かせるしかないではないか!

 あとはクイズのようなことをやって、解答を導き出すための考え方を学んだり、論理的に考えるためのヒントを与えられたり、実に将来ためになりそうな“考える力”を養う基礎を学ぶ内容だったと思う。
 娘もマナー王をもらえてうれしそうで、授業が終わったときにはすっかり私もアルゴクラブのファンになっていた。
 ただ小学1年生になるまで待てば、最寄駅にアルゴクラブの講座を持っている別の進学塾があるため、それまで待つことにする。
 
 しかしそれまで親バカながら、うちの娘は何でも人よりできると考えていた(←息子は別ね~)。
 しゃべるのも歩くのも早かったし、しっかりしてるし、発想力もいいし。
 けどアルゴクラブに来ている子どもたちを見ていると上には上がいるというのか、早くからちゃんと系統だって訓練されている感じがするのだ。
 すでにこんなに差が開いているのか・・・。
  恐るべしアルゴクラブ!

みっちゃんみたいな教育熱心な人と付き合っていると、昨今言われている教育格差だとか、学力格差の問題って当然あるよなと思う。
 だってこういうところに通っている子どもたちと、DS三昧の子どもたちは当然出来が違って当たり前だ。
 それどころか虐待されてたり、育児放棄されてたり、そんな極端な例じゃなくたって、たいして子どもの教育に関心がなかったり、そんな余裕がなかったりする親だっているだろうから、親の経済状況とモチベーションで全然違ってくると思う。

 けどある一定以上の年齢の人になると、家が貧しくても親が無教養でも、東大とか出て、長じて立派な政治家になっただとか、学者になったなんて、偉い人のエピソードを聞くけど、今の貧しくて無教養な親とそのころの親って何かが違うんだろうか?
 今でも家が貧乏で親も教育されてなくても神童の誉れが高い子どもなんて存在するんだろうか?
 寡聞にしてそんな話あんまり聞かないよなあ~。

 つくづく考えさせられる今日このごろだ。

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