2010年3月25日木曜日

特別寄稿 鹿鳴館30周年記念ライブに行ってきた!②

 さて久々のライブである。後楽園の駅に着いてJCBホールに向かうが、なんと道に迷う。
 アライちゃんに電話をし、ナビゲートしてもらってようやく到着。
 ライブ会場に近づくにつれ、結構年食った(=同世代の)ファンがチラホラ見える。
 ロッカーに荷物を預け、身軽になった私たちは早速会場に。

 ステージ上にはすでに機材はセットされていて、ローディーたちが何やら微調整している。
 「トップバッターってデランジェですかねぇ?」
とアライちゃん。
 「そうだね~。普通に考えるとデランジェ→デット・エンド→44マグナムでしょ」
 「確かにあのマイクスタンドの位置とか、ローディーのメンツを考えるとデランジェっぽいんだなあ。あのドラムセットの組み方はデッドエンドじゃないし」
とマニアックな観点から出演順を推測するアライちゃん。どんだけライブ行ってるんだ!?
 けどずっとかかっているSEはなんとなくデランジェのものというより、デッド・エンドっぽい。U2が流れたときには、トップバッターは絶対にデッド・エンドだと確信した。
 するとバッグには「Dead End」の文字が!
 
 やった~、当たったじゃん!

 ここでバンドの解説を駆け足でしよう。

 まずはデッド・エンド。84年(!)に結成。90年に解散。2009年にまさかの再結成。
 メンバーはMORRIE(モーリー、vo)、YOU(g)、CRAZY COOL JOE(b)、MINATO(ds)の4人。
 ハードロックを基調としながらもMORRIEの強烈なカリスマ性、独特な詞の世界、それを支えるJOEとMINATOのリズム隊、当時関西一といわれたYOUのギターとのコンビネーションが当時衝撃をもって受け入れられ、瞬く間に数々のインディーズ記録を塗り替える。

 実際80年代のこの人たちのいでたちは他のバンドと比べても異質で、なんだかとってもおしゃれだったのだ。
 私がデッド・エンドを知ったのは「BURRN JAPAN」の表紙を飾っていたMORRIEがめちゃくちゃカッコよく、高校生のときに好きだったDEAD OR ALIVEのピート・バーンズになんだか似てるよなあ~。バンド名もDEAD ENDだし、なんて思って同誌をジャケ写買いならぬ表紙買いしたのがきっかけだった。
 インタビューなんか読んでもなんだかMORRIEって知的で美意識に溢れていて、元々好きだったイギリスのニューロマ(←ニューロマンティックの略)系なんかにも通じるところがあって、すっかり気になる存在に。

 しかし! そのわりにはデッド・エンドのライブって見たことがなかったのだ。
80年代に近所の貸しレコード屋(!)で借りたレコードをカセットテープ(!)にダビングして、時々聞いてたけど、私が邦楽雑誌の仕事を始めたときにはもうデッド・エンドは解散して存在していなかった。

けどその後もMORRIEの影響を受けたヴォーカリスト、デッド・エンドのフォロアー的なバンドが続出して、いかにデッド・エンドが与えたインパクトがデカかったのか、後続のバンドを通して目の辺りにすることになる。

 そのデッド・エンドのまさかの再結成である。
 しかしdsのMINATOは不参加を表明しているらしく、いったいドラマーをどうするんだ?というのが、ファンにとって目下の最大の懸案事項で、2009年のツアーは元LUNA SEAの真矢がゲスト参加したらしい。
 さあ、今夜のドラマーはいったい誰?

 「SAKURA(元ラルクアンシエルのドラマー)が参加するのではという説もありますよ」
とアライちゃん。確かにそれもありえそうだ。

 そのアライちゃん。スクリーン上に「Dead End」の文字が浮かぶや否やステージ前方に向かって飛び出していく。
 さすが若いぜ、アライちゃん!

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