お酒を飲みながら、うち以外はみんな小学校にいっているお兄ちゃんやお姉ちゃんがいるために、話題は小学校の話に移っていく。
みんな地元の公立小学校に通っていて、それ以外の選択肢を誰も考えたこともないらしく、それで不自由を感じている風でもなく、なんだか大らかな感じだ。
小学校生活のアドバイスもずばり、「何があっても動じるな」だ。
って一体、何が起こるの? 小学校って・・・。
「まあ、弱肉強食だから。揉まれるよ~。子どもは」
「アハハハ、うちなんてしょっちゅう呼び出し喰らってるよ。クラス仕切ってるらしいからさ」
「うちなんか、この前女の子たちから“キモイ”って総スカン食らったらしくって、確かに我が息子ながらKYだからしょうがないよな」
「まあ基本的に知ってるうちの子だったら、何があってもなんとかなるもんだよ」
あの~、お勉強のほうは?
「勉強? そんなもん、自分だってやってなかったもの、強制できないっちゅうの」
「むしろ、自分たちのときよりやってるから、エライって感じ」
「まあいざとなりゃ、家継ぎゃあいいんだし」
おお~、新鮮な意見だ! 確かにそうよねえ~。
このところお受験ママとの付き合いが続いていたので、そこまでやらなきゃいけないのかと殺伐とした気分になったりもしたが、こういう話を聞くとほっとする。
地元にいて、いい学校とかいい会社に入らなくたって、仲間がいてみんなで助け合って生きていければ、充分豊かな生活ができるじゃないか。
豊かな生活は何も金銭的なことばかりじゃない。近所づきあいがちゃんとあって、困っている人がいれば助けてあげたり、助けられたり、子どもたちもノビノビしてるし、パパやママたちも昔はヤンキーだったみたいだけど、今では立派に働いてるし、心底悪かったわけではないみたいだし、なんかこういうのもいいよなあ。
なんだかお受験熱がすぅーと醒めていく(←って燃えてたのか? 私?)
「あんたんちは実家がふたりとも遠いみたいだから、実家代わりにいつでもここを使いなよ」
とこのうちのおばあちゃん。
うん。ありがとう。
都心にもまだ人情は生きているのだ。まだまだ捨てたもんじゃないよなあ~。
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