2010年3月25日木曜日

特別寄稿 鹿鳴館30周年記念ライブに行ってきた!④

 お次の出番はデランジェだ。

 デランジェの紹介をここでしてみよう。
 スペルはD’ERANGER。バンド名の由来は「淫靡な誘惑」という意味のフランス語なんだそうだ。
1983年に結成。1990年に解散。2007年に解散時のメンバーで再結成。
 メンバーはKYO(vo)、CIPHER(サイファー・g)、SEELA(b) TETSU(ds)の4人。
 インディーズ時代にヒットを飛ばし、90年に満を持してメジャーデビューするものの、その年に突然解散。
 その後、KYOはDIE IN CRIESやBUG、サイファーとテツはBODYやCRAZE、SEELAはFIXなどのバンドで活躍し、まさかまさかの再結成である。
 
 こちらもデッド・エンド同様、90年に解散しているのでライブを実際に見たことはなかった。
 ただ音楽雑誌編集者時代にDIE IN CRIES とBODYは担当させてもらったので、そちらのライブは何度も見てるし、な・ん・と、自慢じゃないがKYOちゃんとは札幌でカニラーメンをいっしょに食べた仲なのである(←本人は絶対に忘れているだろうが)。
 どうだ、うらやましいか。

 さてデランジェである。すごい。こちらもみんなほとんど変わっていない。
 KYOちゃんなんてなんだか髪の毛も増えていてデランジェ時代のように髪を金髪にして、むしろ若返ってるんですけど・・・。
 なんだかいい意味で小僧っぽくって、DIE IN CRIES時代よりいい感じ。

 そして特筆すべきはあなた。サイファーですよ。サイファー。本名・瀧川一郎。
 ちょっとこんなにカッコよかったっけ? マジで直球ど真ん中なんですけど!
 デッド・エンドのときは前に飛び出していったアライちゃんだけど、デランジェにはあまり燃えないらしく後ろでおとなしくしているのを尻目に、サイファーの顔見たさに、
「ちょっくら行ってくるわ」
と前方右寄りに移動する私。
 じっくりとサイファーの顔を拝まねば!

 そして演奏が始まる。デランジェってライブも見たことがなかったが、実は音を聞いたこともなくって、COLORやXなんかと並んで元祖ヴィジュアル系みたいな言われ方をしていたこともあって、すごいポップな音のイメージがあったんだけど、これが結構ソリッドなのである。
KYOちゃんも比べ物にならないぐらい昔より上手くなっている!
サイファーもテツも44マグナムのローディーをしていたという経歴の持ち主だけあって、テクニックは折り紙つきだ。

しかし相変わらずテツのドラムは自己主張が強く、おかずの多い派手なタイプと言うのか、音もでかいぞ。
この人のドラムスタイルは好き嫌いがハッキリ分かれるタイプだと思うが、好きな人にはたまらんタイプのドラマーだと思う。
ついつい聞いてしまうというのか、ついつい見てしまうというのか、とにかく強烈で“俺を見ろ”オーラーがビシバシ出ている。
このテツのパワーに並みのメンバーだったらすっかり食われてしまうんだろうけど、他のメンバーだって負けていない。
流れるようなサイファーの華麗なギター、テツのパワーをしっかり受け止めるSEELAのベース、エキセントリックだけど安定感のあるKYOちゃんの歌声。

うーん、デランジェ、いいじゃん。
サウンドもハードなだけじゃなくて、ニュー・ウェーヴもきっちり通っていることが窺える。ロックの初期衝動も感じさせてくれつつ、高い演奏力。
ある程度の年齢になればなんとなく丸くなり、渋さを追求し始めるバンドもいるけど、デランジェは尖っている。
尖っているけど安定している。
これってすごくないか? いい年の取り方、いいキャリアの積み重ね方をしていると思う。

それにしてもサイファーのカッコよさ。う、今さらサイファーに萌える羽目になるとは思ってもみなかったぜ。
あまりにタイプすぎて夢に見そう。
冷たいぐらい整っていて、ノーブルな雰囲気なのよ。しかも同い年。
これから「好きなタイプは?」と聞かれたら(←最近、誰からも聞かれないけどな)、日本人なら福山雅治と並んでサイファーだね(←キッパリ)。
うーん、いいわ。サイファー。しばらくマイブームになりそう。
そういえば昔、奥菜恵とサイファーって噂になったことがあったよなあ。
さぞかし、美男美女のカップルだったことだろう。
サイファーとあんなことやら、こんなことやら(←激しく妄想中)。
ちっ、うらやましいぜ。奥菜恵。

すっかりサイファーにやられてしまっているうちに、こちらも1時間でアンコールなしにきっちり終了。

さてトリは我らが44マグナムの登場だ。

0 件のコメント:

コメントを投稿