2009年4月3日金曜日

四柱推命

「そうそう、そういえばうちっとこのおかん、四柱推命を習ってて、最近、周りの人のこともぼちぼち診てるんですよ。昨日おかんから電話かかってきたときに、清永さんのところでようご飯食べさせてもらってんねんって話になったときに、その人のことも診てあげるから、生年月日聞いてこいって言うんですワ。どうしはります?」
ふたりで会議室にテイクアウトのお弁当を持ち込んでランチしているときに、唐突にHANAちゃんが切り出してきた。
「HANAちゃんとこのお母さん、すごいやん。そんなん診れるの? それやったらぜひ診てもらいたいワ」
「もちろんプロちゃいますよ。けど参考までにどうですか? 銀座の先生のようなわけにはいかんけど、当たってることもあるんですよ」
そして私は生年月日を書いて彼女に渡した。HANAちゃんはその紙をしばらくじっと見ながら、
「中森明菜って・・・」
とつぶやいた。
「なんやなんや、なんでいきなり中森明菜なん?」
「中森明菜ってホンマに昔人気あったんですか?」
「人の生年月日見たあとになんちゅうこと聞くねん。あたりまえやん。私らが高校生のころは、明菜がチャート1位をとったら、翌週は聖子、その次にまた明菜が奪い返して、またそのあとに聖子が1位に輝くっちゅうんが相場やったんやから。まあ私は圧倒的に聖子派やったけどな」
我ながら思う。
「なに、御三家っていったら僕らの時代は、橋幸夫、舟木和夫、西郷輝彦だよ。決まってるじゃないか。なにぃ? 新・新・御三家? ああ~。そういうのもあったよな。城みちる、あいざき進也、豊川誕(←誰だよ?)だろ。そっちはちょっと世代的に違うな」
などと言いがちなオヤジとまったく大差ないじゃないか!
ああ~、年なんか取りたくないものだ。
「私が物心ついたころの明菜のヒット曲は“二人静”でしたからねぇ」
「なにぃ? そんなんめっちゃ最近の曲やん!」
「最近ってそれ私が子どものころの歌ですヨ」
「もうええわ! なんでもええから、おかんの四柱推命頼むワ」

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