「で、あとは何言われたの?」
「あとはねえ、うちの両親のことを聞いたり、真美ちゃんの将来のことを聞いたりしたんだけど、まあ特に問題はなくて、それよりも先生、なんか数字をいろいろ書いてあなたの数字は何と何みたいに出してくれるじゃん」
「ああ、そうだったね。確かうちはみんな0の数字を持ってるから和が保たれるようなこと言われたよ。で、4が技術で、9が真心とかそんなんだったよね」
「そうそう、あれって3つ数字を最終的に出してくれるじゃん、その数字が私、全部0だったんだよ」
「へえ~」
「先生がびっくりしちゃって、全部0なんてこんな人見たことないって言うんだよね。で、こういう人は特殊能力とかがあるはずだから、何か霊が見えたりとか、何か心当たりがありますか?って聞かれてさ」
「え、泰子ってそっち系の能力がある人だったの?」
「うーん、わかんないんだよね。なんかいろいろ感じることはあるんだけど、いちいち感じてたらめんどくさいじゃん。で、日頃あんまり考えないようにしてるから。けど先生曰く、こういう人っていうのは変わってるらしいよ」
「うん、泰子相当変わってるよ。だって熱烈強烈お受験ママだもん」
「もう! 本当のお受験ママはもっとすごいの!」
そう泰子は笑いながら、
「でも銀座の先生は本物だと思う」
と呟いた。
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